高校野球・中国大会の決勝戦が、6月2日に島根県出雲市の県立浜山公園野球場を舞台に行われる。
島根・石見智翠館と岡山・創志学園が激突するこの一戦。2試合連続ホームランの強打者・有村紘、そして準決勝でレフトスタンドに特大アーチを放ったオセモータ オサリエメ 聖を擁する石見智翠館の強力打線に対し、土壇場のサヨナラ劇で勝ち上がってきた創志学園がどう挑むかが注目されている。

〇強力打線で駆け上がった石見智翠館
石見智翠館(島根)は、初戦で春のセンバツ出場校である山口・高川学園を5対4で退け、準決勝では同じ島根の立正大淞南を9対4と5点差で下した。
ここまで2試合の合計安打数は初戦が10安打、準決勝が14安打と、打線が爆発的な勢いを見せている。
その打線をけん引するのが、2試合連続でホームランを放っている有村紘だ。さらに、類まれなる身体能力で注目を集めるオセモータ オサリエメ 聖も、初戦でスリーベースを含む2安打を記録し、準決勝ではレフトスタンドへの特大アーチを描いた。

オセモータは決勝に向けてこう話す。
「決勝という舞台で、大事になってくるんですけど、初球からどんどん振れるように、帰ってから頭の中を整理して、全員で勝利をつかめるように頑張りたいと思います」

個の能力と打線全体の勢いを兼ね備えた石見智翠館は、中国王者のタイトル獲得へ視線を向けている。

〇劇的サヨナラ劇で勝ち上がった創志学園
一方の創志学園(岡山)は、ここまでの道のりがとにかくドラマティックだった。初戦では島根中央にコールド勝ちを収め、余裕を持って準決勝へと駒を進めた。
しかし準決勝の対開星(島根)戦は、文字通りの激闘となった。2点ビハインドで迎えた最終回、ヒットとフォアボールで1点を返し、なおも満塁の状況。打席に立った2番・福島が土壇場で同点タイムリーを放ち、試合は延長タイブレークへともつれ込んだ。
迎えた10回表、創志学園は開星の4番・松本に走者一掃のタイムリーを浴び、3点のビハインドを背負う苦しい展開に。しかしここで折れないのが創志学園の強さだ。フォアボールや相手のミスで再び同点に追いつき、サヨナラのチャンスで打席には北岡が入った。

「チーム野球をしっかりやって、コツコツ全員でつないでやっていきたいと思います」
北岡はそう語り、まさに言葉通りのタイムリーでサヨナラ勝ち。7対6で激戦をモノにし、決勝進出を果たした。

〇決勝の見どころ――打力vs.粘り強さ
石見智翠館と創志学園、この2校の対照的な戦いぶりが決勝戦をより興味深いものにしている。
石見智翠館は、2試合で合計24安打という圧倒的な打力が武器だ。有村紘の2試合連続ホームランが示すように、一発長打で試合の流れを変える能力を持ち、相手投手にとっては一球も気の抜けない打線となっている。初球から積極的に振っていくというオセモータの言葉が象徴するように、ファーストストライクから仕掛けていく姿勢が石見智翠館の攻撃スタイルの核心にある。

一方の創志学園は、準決勝の逆転サヨナラ劇に凝縮されているように、最後まで諦めない粘り強さと「コツコツ全員でつなぐ」チームベースボールが持ち味だ。3点を追う延長回でも同点に追いつき、最後はサヨナラで締めくくるメンタルの強さは、決勝という大舞台でも大きな武器になるはずだ。

石見智翠館の猛打が創志学園の粘りを打ち砕くのか。あるいは創志学園が土壇場の底力を発揮して島根・石見智翠館の地元優勝を阻むのか。中国大会の頂点をかけた一戦は、どちらに転んでもおかしくない好勝負となりそうだ。

〇6月2日に浜山公園野球場で決戦
高校野球中国大会決勝戦は、6月2日(火)午前10時プレーボール。会場は島根県の浜山公園野球場だ。
地元・島根の石見智翠館が中国王者の座を手にするのか、それとも岡山の創志学園が劇的な戦いの連続でタイトルを奪うのか、注目の一戦だ。

TSKさんいん中央テレビ
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