福岡県議会の海外視察をめぐり、県は1日、旅行会社との契約手続きを原則として競争入札で行うことを蔵内議長に説明しました。
県議会の海外視察ではこれまで特定の旅行会社に見積もりをとって随意契約を結び、その後、増額することが常態化していて、委託費が当初の10倍を超える不適切なケースもありました。
県が定める新たなガイドラインでは、今後は競争入札を原則とし、困難な場合はプロポーザル方式で競争性を確保することや入札結果を公表することなども盛り込んでいます。
県議会の海外視察をめぐっては2024年1月から2026年にかけ、のべ17カ国の訪問で約1億5000万円の公費を費やし「高すぎる」との批判が高まっていました。
福岡県議会は2年前に報告書の公開を決めていますが、これまでに公開されたのは2024年11月のエジプト視察と2025年8月の中国視察の2件にとどまっています。
これを受け、県議会の蔵内勇夫議長が取材に応じました。
主な一問一答は以下の通りです。
ーー海外視察に関してこれまでの随意契約というあり方が少しまずかったのではないかという考えはありますか。
蔵内議長:
あります。やはり透明性を高めて費用対効果をしっかり見極めなけばいけない。それと報告は大事ですね。我々がやった成果も少しは報道してもらいたいと思ってます。
ーーなぜ海外視察の報告書で、県民の知る権利に応えていないようなことになっていたのでしょうか。
蔵内議長:
議会としてはあの(程度の)報告でいいと考えていたんでしょうね。でも、議会改革として、やはり広報というのはしっかりやっていこうと。そこに力を入れ、もう少し我々重点的にやっていかなきゃならないと。
ーー視察の報告書に関しては、出席者など書かれてはいますが内容的に薄いという点は他の議会と比べても目立っているように思います。現在の報告書の内容で視察の成果を知らせる公式文書として県民が納得すると思いますか。
蔵内議長:
今までのやり方ではいけないと思ってます。ですから我々、広報のあり方、その視察の報告も兼ねていろいろ今考えていますので、もう少し時間をいただきたいと思います。
ーールールとして内容の示し方とか内容の度合いについて、精査するということですか。
蔵内議長:
うん、検討すると思いますよ。
ーー報告書については、調査目的しか公表されてないと思いますが、すべて公表する予定でしょうか。
蔵内議長:
調査目的がすべてじゃないんですか。どういう成果が出てきたかと。ただ、内容については、例えばきょう私が韓国の話をしましたが、韓国に行って帰ってきたらいろいろ批判受けました。「蔵内さんはこういう問題があってるのに、それでも海外視察やるのか」と。しかし帰ってきた段階では、韓国側からまだ公式文書が返ってきてないから、どういうことをやるかも言えない。それから九州各県議会が協力しないと、対馬の問題ですよ。福岡県にとって一番大事な問題。だから九州各県議会に同意を取ってやっていこうとすると、報告書をすぐ出した段階ではこういったことは書けない。だからそういったこともよく皆さん方に分かっていただけるような広報の仕方を考えようと思ってます。
ーー報告書は今後全部公表する考えですか。
蔵内議長:
当然そうでしょうね。
ーー公表されてない報告書は「外交上の問題などがあるから」と議会事務局から聞きましたが、全ての報告書入手して読んだところ、多くが友好交流だったり現地の議会との交流、県人会との交流で外交上の問題は見当たらないように思いました。
蔵内議長:
交流の中でも、例えば今私が申し上げたような韓国の問題等もありますから、それは一概に言えないんじゃないですか。
ーーその部分を除いて報告書を作ることもできますよね。
蔵内議長:
そういうやり方はできますね。
ーー今後そういうことは検討していくということですか。
蔵内議長:
十分。
ーー既存の報告書もそこまで外交上の問題はないと感じていますがいかがですか。
蔵内議長:
そうですか。
ーーそうは思われない?
蔵内議長:
私は思わない。