「黒い」ポリ袋とあえて色を指定しているのには意味があります。

パッキングした衣類は黒いポリ袋に(特集班撮影)
パッキングした衣類は黒いポリ袋に(特集班撮影)

避難所では着替えスペースがない可能性があります。大きい黒いポリ袋があれば、底の部分に切り込みを入れて頭から被ることで、他人の視線を避けて着替えることもできます。

また、避難所ではゴミを捨てることにも困ります。

特に洗濯ができない期間は、自分で持って行った服も支援物資として届いた服も、使い捨てにするしかありません。

下着類を使い捨てにする場合、プライバシーの保護の観点からも、黒いポリ袋を用意しておくことをお勧めします。

見せない、見られないという意識も不特定の人が集まる避難所では大切です。

日頃から試すことが大事

避難用の服のパッキングは日常の収納の応用です。今回お伝えしたたたみ方以外の方法も試してみてください。

よりコンパクトにたたみ、濡れないようにパッキングすることを意識することが大切です。

非常持出し袋は無理に1つにまとめようとせず、複数に分けておくことも検討してください。重くなりすぎて避難に支障が出ないよう、優先度を考えてください。

未知の災害へ備えるには想像力をフル活用してください。最終的に衣食住それぞれの総合力が必要になるので、日ごろから備えと訓練を繰り返すことが大切です。

須田雅太郎(すだ・まさたろう)
繊維製品品質管理士、クリーニング師、災害備蓄管理士。各地で『大規模災害発生時の衣の支援』に関する調査、講演活動を実施。

須田雅太郎
須田雅太郎

須田雅太郎 
繊維製品品質管理士、クリーニング師、災害備蓄管理士。東日本大震災後に宮城県多賀城市において移動式コインランドリー車による洗濯支援を行ったのをきっかけに『大規模災害発生時の衣の支援』に関する調査、講演活動を始める。