石川県金沢市に、県内外のラーメンファンが足を運ぶ人気店がある。その名は「麺や福座(ふくぞ)」。食べログ「ラーメン WEST 百名店」に3年連続で選ばれ、休日ともなればオープン30分前から行列ができる。常連客が「シンプルにおいしくて、なんかまた来たくなる味。」と語るこの店には、先代から受け継がれた味と、それを守り続ける現店主の物語がある。そして今年、5年ぶりに復活する期間限定の担々麺が、待ちわびたファンの間で大きな話題を呼んでいる。
彦摩呂も絶叫した一杯!金沢の名店「麺や福座」が守り続ける先代の味の秘密

石川テレビのキャンペーンでアンバサダーを務める、彦摩呂さんと向かったのは金沢市有松にある「麺や福座」。視聴者の「金沢みかん」さんから届いたお便りには、「食べログのラーメン WEST でも3年連続百名店を取っていて、おいしいです」という力強いコメントが添えられていた。

「石川にそんなラーメンの名店があるとは。すごいじゃないですか」と彦摩呂さんが目を丸くするように、福座の知名度は今や県外にも広く届いている。休日の取材では、オープン前から並ぶ客の姿も確認された。

常連客にその魅力を尋ねると、こんな答えが返ってきた。「メニューが結構多いのと、そのラーメンそれぞれ良さが違って。おいしいんですけど、なんかそれぞれその日の気分によって、なんかこれが食べたいってなったりするんですよ」。多い時には月5〜6回通うというファンもいるほどだ。

2009年の創業から続く「受け継がれた味」
麺や福座は2009年、初代店主の福田さんがオープンした。元々は京都の料亭で料理長を務めていた福田さんが金沢でラーメン店を開いたところ、その丁寧な仕事ぶりが評判を呼び、あっという間に人気店へと成長した。

しかし6年前、福田さんが千葉に新店を出すと言い出したことで状況が一変する。「金沢からこの福座のおいしいラーメンが消えると思うと、やっぱり続けていきたいということで」と話すのは、現店主の備後さんだ。

もともと客として福座に通い続けていた備後さんは、福田さんと同じく元和食料理人。福田さんからお店を任せてもらうことになり、現在に至る。
「やっぱりラーメンも奥が深いもんで。はまっていきます」と備後さんは語る。

さらに弟の貴幸さんは中華の料理人をしているということもあり、2人のタッグでこの店の魅力を支えているのだ。
15時間煮込む豚骨スープのこだわり

福座のラーメンを語るうえで欠かせないのが、スープへのこだわりだ。豚骨の頭を丸ごと使用することで、よりまろやかになり、臭みも少なく飲みやすいスープに仕上がるという。これを数種類の野菜とともに15時間かけて煮込むことで、濃厚でありながら繊細な味わいが生まれる。

彦摩呂さんもひと口すすった瞬間、思わず声を上げた。「うわ、まろやかー。めちゃめちゃまろやかで、もう旨味と、コクみたいなのがもうすんごいバランスいいですね。繊細な豚骨スープ。」

スープと並んで注目したいのが、「キタノカオリ」と呼ばれる北海道産の小麦を使った麺だ。小麦本来の強い甘みと香ばしい風味が感じられるこの麺は、プラス300円でオーダーできる。

注目すべきは、この麺を選んだ際の提供スタイルだ。具材は別皿で運ばれてくる。理由は「麺本来の旨味を感じてほしいため」。まずは麺とスープだけで向き合い、そのポテンシャルを堪能してから、具材をトッピングしていくという流儀だ。

「ストレートなんだけど、食感がすごいですね。もちもちしてるからよく噛むんだけど、噛んだら小麦の香りが生きてるね、この麺」と彦摩呂さんは感激した様子で語った。

麺とスープを楽しんだあとは、いよいよ具材のトッピングだ。彦摩呂さんが目を引いたのは、その存在感あふれるメンマと、こんがり焼き色のついたチャーシューだった。
「メンマもみてこの大きいメンマ。ログハウスできるよ、これ」

あぶりチャーシューについては、「チャーシューのハワイ帰りや」と思わず笑いを誘うコメントを連発。

炙りチャーシューを口に運ぶと、「チャーシューのDVD再生」とその旨さを伝えた。「甘みのあるこのお醤油だけで。ふくぞー。うまいぞー、これ。また来るぞー。やめられないぞー」と称賛が止まらない!

5年ぶりに復活する期間限定「担々麺」
定番のラーメンに加え、今年大きな話題となっているのが、5年ぶりに復活する期間限定の担々麺(1200円)だ。常連客の間では長らく「また食べたい」という声が上がっていた念願のメニューだという。

担々麺のスープには、自家製のごまを練りごまに仕上げたものを使用している。香りを豊かにするためのこだわりが、まろやかで深みのある味わいを生み出している。
実際に食べた石川テレビの古賀アナウンサーは、「ごまのまろやかな香りも高いですけど、とってもまろやかです。なんか辛さ強いかなと思ってたんですけど」と最初の印象を語った。

しかし、テーブルに添えられた唐辛子味噌を加えると、その印象は一変する。「ちょっとじゃあ辛味噌も加えまして……待って、これ全然違う」と驚きの声を上げた。

辛味噌はほんの少量でも風味ががらりと変わり、担々麺ならではの辛みとまろやかさが絶妙に融合する。
「辛い人はたっぷり入れて」と備後さんが案内するように、辛さの加減を自分好みにアレンジできるのもこの一杯の魅力だ。

彦摩呂さんは、「一杯のラーメンでも、オヤジさんとの物語と兄弟の物語と、いろんなストーリーがありますね。すごいなぁ。」

京都の料亭で腕を磨いた初代店主・福田さんが2009年に金沢で生み出した味。それを「消えてほしくない」という思いで受け継いだ備後さん。季節ごとにメニューを変え、今年は5年ぶりに担々麺を復活させる。その一杯一杯に、人の縁と時間の積み重ねが詰まっている。
「やみつきだゾー、おいしいゾー」…福座だけに「ゾ」で引っ張った彦摩呂さんも絶賛する「麺や福座」のラーメン。金沢を訪れる機会があれば、ぜひ有松へ足を運んでみてほしい。

麺や福座
所在地:金沢市有松4-1-1
電話:076-243-2930
定休日:月(火曜不定休…詳細は店舗のインスタグラムで確認を)
(石川テレビ)
