富山県内にツキノワグマ出没警報が発令される中、南砺市ではクマが嫌がる音を出す装置を使った実証実験が行われています。
*リポート
「こちらが高周波装置です。クマが嫌がる音を出し、接近を防ぐ効果が期待されています」
これは、南砺市と岡山理科大学の辻維周特担教授が共同で進めている実証実験です。
26日は、南砺市の相倉合掌造り集落の展望台と利賀地区の2カ所に、あわせて3台の高周波装置を設置する作業が行われました。
装置は、「シカソニック」と呼ばれるシカ対策用の機器をクマ対策向けに改良したもので、半径およそ300メートルの範囲に、クマが嫌がる高周波の音を発し、“音の壁”を作ることで、クマの接近を防ぐ効果が期待されています。
*岡山理科大学 辻維周特担教授
「クマが嫌いの音を、大学の研究室で割りだして、黒板を爪で引っかく音を使っている」
また、クマが音に慣れてしまうのを防ぎ、効果を高めるため、周波数を調整して違う音を出すこともできるということです。
*岡山理科大学 辻維周特担教授
「周波数を変更していくということこまめにやって、ここの(クマに)効く周波数にあせていく」
南砺市では、去年からクマの目撃が相次いでいた利賀学舎付近でこの実証実験を始め、一定の効果が確認できたということです。
*岡山理科大学 辻維周特担教授
「毎日ように(クマが)出ていた小学校付近だが、これが設置されてから1頭も出てこなかった」
南砺市と辻教授は、効果の検証には数年単位の調査が必要だとしていて、装置付近に設置したAIカメラの映像や目撃情報をもとに、効果の検証を進めるとしています。