5月11日、福島・飯盛山の白虎隊ゆかりの資料室で、非売品の御朱印帳が盗まれる瞬間が防犯カメラに映っていた。犯行は、客を装った女による大胆かつ巧妙な手口だった。こうした神社仏閣や墓地などを狙った窃盗は各地で相次いでおり、金属や御朱印などが対象となっている。専門家は、人目の少なさや油断につけ込む犯行を防ぐため、「防犯カメラ設置などの“攻めの防犯”が必要」と指摘している。

客を装い巧妙に…白虎隊ゆかりの地で「御朱印帳」泥棒

“まさか”の場所で、信頼を逆手に取った窃盗が相次いでいる。
防犯カメラには、1人の女による「御朱印帳」泥棒の瞬間が映っていた。

売店「飯盛分店」内の資料室
売店「飯盛分店」内の資料室
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戊辰戦争で命を絶った“白虎隊ゆかりの地”として知られる福島県の飯盛山。窃盗被害があったのは、この山の上に古くからある売店「飯盛分店」内の資料室だ。

この資料室は、白虎隊や会津に関する資料が展示されていて、特に白虎隊の御朱印が人気だという。

資料室に設置された防犯カメラの映像に映っていたのは、5月11日の夕方にやってきた夫婦のように見える2人組の男女。
女は、書き置きの御朱印を1枚購入した。

そして、持参したかばんから自身の御朱印帳を取り出すと、資料室にある見本の御朱印帳と大きさを比べるかのように重ね合わせる。

すると、次の瞬間、見本の御朱印帳を重ねたまま、自分のバッグに入れ、そのまま立ち去ったのだ。

接客したスタッフは「ちょっとテーブルの上を見たら、御朱印帳1冊なかったっていうのに気がつきました。ご自分の御朱印帳を出されてテーブルの上に、元々置いてあった御朱印帳を上にのせたんですね。(Q.全然気づかなかった?)気づかなかったですね」と話し、全く見抜けなかったという。

飯盛分店・飯盛尚子代表も「(映像で)会話も聞こえるので、すごくなんかフレンドリーな感じで、やっぱりスタッフとしてはショックじゃないですか」と、肩を落としている。

今回、盗まれたのは非売品の御朱印帳で、背景にあるとみられるのがネットなどでの悪質な売却だ。

飯盛分店・飯盛尚子代表:
御朱印帳に書いてあるものもやっぱり高額で転売されてたりとか、勝手にこう持ってってしまって1万円、2万円で売買され…。

店は警察に被害届を提出していて、現在、捜査が進められている。

飯盛分店・飯盛尚子代表:
本当に申し訳ないという気持ちがあるのであれば、返していただきたいなっていうのはあります。

各地で相次ぐ神社仏閣や墓地での窃盗

こうした施設での盗みの被害は各地で相次いでいる。

岡山・瀬戸内市内の墓地では、4月以降、墓に花を供える際に使われるステンレス製の「花筒」が盗まれる被害が相次いだ。その数、約20件に上っている。

また、静岡・浜松市では、複数の神社で相次いで銅板製の屋根が盗まれ、警察が連続窃盗事件として捜査している。

なぜ、こうした場所が狙われるのか。

元警視庁刑事・吉川祐二氏は「神社仏閣となると、夜間にはあまり人がいないパターンが多い。(施設側も)まさか罰当たりなことはしないだろうとか、そのようなことで安心感があったということもありますね。防犯カメラを設置するとか、警戒を相手に示す、いわゆる“攻めの防犯”っていう形をとっていく必要がある」と見ている。
(「イット!」5月26日放送より)

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