“野菜ソムリエ上級プロ”で“果物ソムリエ”の堀基子さんが、旬の野菜と果物のおいしさを引き出す技を紹介する本連載。今回は、本州でも手に入りやすくなってきた注目の野菜「空芯菜」。にんにく炒めだけじゃないおいしい食べ方や、再生栽培(リボベジ)の方法もお伝えします。
文・写真=堀基子
本州でも増えてきた空芯菜
初夏の気配を感じる今日この頃。夏本番に向けて気温が上がり、今年も猛暑が続けば、野菜が品薄になる心配も。そんなときでも元気に育ってくれるのが、南国野菜の空芯菜です。
かつては中華料理店やベトナム料理店などでしか目にしませんでしたが、近年は直売所やスーパーなどでもよく見かけます。
その背景には、増えている夏の猛暑があげられそうです。空芯菜は熱帯アジア原産地で、高温多湿を好むため、私が暮らす亜熱帯の沖縄では昔から栽培されていて、伝統的な島野菜の一つにも数えられてきました。
しかし近年、夏場の高温化が続き、本州でも栽培を手がける農家さんが増えてきたのです。暑さが苦手な他の葉野菜と異なり、空芯菜には蒸し暑い日本の夏が心地いいのかもしれませんね。
栄養豊富で離乳食にも
さて、東京出身の私が驚いたのは、沖縄での空芯菜の使い道でした。25年ほど前、離乳食の勉強会に参加した際、なんと空芯菜が使われていたのです。
「空芯菜=にんにく炒め」と思っていた私には衝撃的でした。柔らかな葉はアクが少なく、しかも栄養豊富なので、離乳食に適しているのです。
