ロッテが西武との11・8直接対決を逆転勝利で制し、4年ぶり7度目のクライマックス・シリーズ進出を決めた。120試合制となった今季の119試合目のことだった。

勝てばCS進出が決まるロッテの井口資仁監督(45)は試合前、「何とかきょう勝ちたい。お互い継投になると思うので、先制したい」とゲームプランを描いていた。

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しかし、先発の2年目左腕・小島和哉(24)が指揮官の起用に応えられない。2回にスパンジェンバーグ(29)、呉念庭(27)にタイムリーを浴びて早々に2点の先制を許してしまう。

指揮官は先発・小島を2回で諦め、3回からは今季FA加入した小野郁(24)を投入。この一戦にかける意気込みを示すと、その裏、打線が奮起する。

2点を追う3回、西武先発・松本航(23)から下位打線がチャンスを作ると、西武内野はダブルプレーシフトを敷く。ここで、1番・荻野貴司(35)が放ったサードへの強い打球をスパンジェンバーグがファンブルする手痛いタイムリーエラー。
ランナーが生還し1点を返すと、さらに2アウト1・2塁から菅野剛士(27)がレフト前タイムリー。安田尚憲(21)が気迫のヘッドスライディングで生還し、同点に追いつく。

4回からは今季、先発として役割を果たしてきた岩下大輝(24)をマウンドに送る。初のリリーフ登板に岩下は一番自信のあるフォークで攻めのピッチング。執念の継投で流れを手繰り寄せる。

すると、その裏、7番・藤岡裕大(27)が「うまく反応することができた」と狙いとは違った116キロカーブを引きつけ、右中間へ4号ソロ。逆転に成功する。

最大のピンチは6回だったが、ここも早めの継投が功を奏した。
東條大樹(29)が2アウト満塁とピンチを広げると、指揮官は唐川侑己(31)にスイッチ。

最も自信のあるカットボールで勝負に出た。呉念庭への初球、インコース低めの厳しいコースにカットボールを投げ空振り。2球目もカットボールで追い込み、ストレートのボール球を挟み最後も145キロのカットボールで空振り三振に仕留めた。

すると、1点リードのその裏、2アウト1・2塁から荻野がファーストへの詰まった打球を俊足を生かして内野安打。1塁ベースカバーに入った平井克典(28)がホームへ悪送球する間にランナー2人が生還。

さらに2アウト3塁から藤原恭大(20)が「インコースを狙って思い切っていった」と左中間にタイムリー2ベースを放ち、リードを4点に広げる。

7回にはフランク・ハーマン(36)、8回にはセットアッパーの澤村拓一(32)、9回はチームの絶対的守護神の益田直也(31)と、計7投手の小刻みな継投で西武打線を2点に抑え、逃げ切った。

井口監督は「最後ずっと苦しい試合続いた中で、最後、崖っぷちで選手たちが最高のパフォーマンスを見せてくれた。今年は粘って粘って、しっかりつないでいくというのがマリーンズの野球だったので、本来の野球が取り戻せた。10月に厳しい戦いが続いたので選手たちも非常に苦しかったと思うが、これを乗り越えてひと回りも二回りも大きくなったと思う」と選手を称えた。

オレンジ色に染まった茜雲が秋の訪れを告げるが、シーズンはまだ終わらない。14日からはパ・リーグ王者の福岡ソフトバンクホークスと敵地でクライマックス・シリーズが始まる。
「ここからがスタートライン。福岡で勝って。またここで投げたい」と唐川。チームがようやく取り戻した本来の野球で『突ッパ!』する。

【11月8日プロ野球】
巨人3-5ヤクルト
ロッテ8-2西武

(フジテレビ・加藤忍)