全国では毎日のように痛ましい交通事故が発生しています。松永拓也さんは7年前、東京池袋で起きた高齢ドライバーによる暴走事故で、妻と3歳の娘を亡くしました。「交通事故は一瞬の出来事なのに一生引きずる」。松永さんの思いです。

松永拓也さん(39)
「地獄のような心境でした。病院に着いてから2人の遺体と対面して、本当にもう生きる気力もなくなるくらい、本当に地獄のような体験でした」

松永拓也さん、39歳。

7年前、交通事故によって当たり前にあった家族との日常が突然奪われました。

2019年4月19日、東京池袋で当時87歳のドライバーが運転する車が暴走。

赤信号の交差点に進入し次々と人をはね、松永さんの妻、真菜さん、3歳の娘・莉子ちゃんが死亡しました。

松永さんは決して癒えることのない悲しみの中に、今もいます。

松永拓也さん(39)
「今ではもう7年経って心もだいぶ回復してきているが、やっぱり元には戻らない。私の心は多分2人の命が戻ってこない限りは元には戻らない」

それでも事故の直後から、遺族としてあえて表に出て発信を続けている松永さん。交通事故で家族を亡くした一人として伝えたいことがあります。

松永拓也さん(39)
「交通事故は一瞬の出来事。一瞬の出来事なのに一生引きずる。これは被害者だけでなく加害者になってもそうだと思う。本当のコンマ何秒違えば、妻と娘もおそらく生きていた。そして今も私の隣にいたでしょう。だけれどもあの一瞬の出来事で、2人は亡くなってしまった。私は一生引きずることになり、一生悲しむことになる。ハンドルを握る時、運転する時、その先には人の命がある。そしてその人の家族がある。人生がある、そういったことをぜひ考えてほしい」

一瞬にして人生を変えてしまう交通事故。

全国的に死亡事故は減少傾向にあるものの、去年は2547人が命を落としました。

関東の交通事故遺族でつくる「関東交通犯罪遺族の会」の一員でもある松永さんは、これからも家族を亡くしたあの日と向き合い続けていきます。

松永拓也さん(39)
「2人への愛というものが私の活動の原動力になっていて、そして交通事故に対する怒り。こんな理不尽なことは起きてはいけない。誰も私たちが体験したような交通事故被害を受けるべきじゃない」

仙台放送
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