5月20日も真夏日に迫る暑さとなりましたが、まだ体が慣れないという方も多いのではないでしょうか?熱中症を防ぐためには汗をかきやすくすることが大切と言われています。専門家は暑さに体を慣れさせる「暑熱順化」をこの時期に行うことが大切と呼びかけています。
消防隊員
「暑熱順化トレーニング始めます!」
防火服を着て、体を動かすのは仙台市の消防隊員たち。
背負っているボンベの重さは約15キロ。防火服は熱がこもりやすく、少し体を動かしただけで汗がしたたり落ちます。
消防隊員
「汗かいています」
「夏に向けて慣らしていかないと。実際の現場で、具合悪くなる前というのが結構あるので」
夏の火災現場で熱中症にならないように。この消防分署では、毎年4月ごろから暑さに慣れる訓練に取り組んでいます。
若林消防署六郷分署 北浦康行分署長
「これから暑い夏を迎えるにあたって、隊員たちが体を順応して暑さに耐えられるような形に持っていきたい」
熱中症による救急搬送は増加傾向にあります。
暑さが本格化する前の5月と6月の宮城県内の搬送者数を見てみると、去年は371人が搬送され、直近の5年間では最も多くなりました。
こうした熱中症対策の一つとして、専門家は暑熱順化の大切さを訴えます。
東北大学病院高度救命救急センター 工藤大介部長
「夏本番の暑くなる前に体を暑さに慣らすことが重要になる」
暑熱順化とは体を暑さに慣れさせ、汗をかきやすくしておくこと。 消防隊員のような訓練は無理でも、少し汗ばむぐらいの運動で十分だといいます。
例えば、30分のウォーキングや筋トレ、ストレッチ。15分のジョギングも有効です。
運動に限らず、湯船につかる入浴でもOK。汗をかく目安は40度の湯に10分間とされています。
汗をかきやすい体にしておくことが、熱中症予防につながるといいます。
東北大学病院高度救命救急センター 工藤大介部長
「暑熱順化することで汗をかきやすくなって、皮膚も血流量が増えるので、熱を外に逃がすことで体温が上がりすぎることをコントロールすることができるようになる」
宮城県内は5月19日、早くも真夏日を記録しました。
去年、6月と7月に過去最多の救急搬送を記録した仙台市は、この時期に対策をとるよう呼びかけています。
仙台市 郡市長
「真夏の暑い時ばかりでなく、湿度が高い梅雨時も気温がそれほど高くない時でも起こりうるものだと考えていただきたい」
暑熱順化が終わるまでは、数日から2週間ほどかかるとされています。 本格的な暑さが始まる前の今、取り組むことが重要です。