2025年12月の打ち上げ失敗から約半年。JAXAは5月13日、東京で報道陣向けの説明会を開き、6月10日に予定するH3ロケット6号機の打ち上げに向けた強い決意を語った。プロジェクトマネージャーは「本当に負けられない戦い」と語り、日本の宇宙開発の再起をかけた挑戦が間近に迫っている。
失敗の原因は「台座の破損」
H3ロケットをめぐっては、2025年12月に8号機が鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げられたものの、衛星を予定の軌道に投入できず失敗に終わった。

JAXAはその後、原因の究明を進め、失敗の原因を「衛星を載せる台座の破損」と特定。必要な補修を行った上で、今回の6号機の打ち上げへと臨む。
今回は「補助ロケットなし・メインエンジン3基」の新形態
6号機には、もう一つの注目点がある。打ち上げコストの削減を目的として、補助ロケットを搭載せず、メインエンジンを3基に増やす形態で打ち上げる。これはH3ロケットとして初めての試みだ。

「高くなったハードルを乗り越えないと未来はない」
説明会では、JAXA H3プロジェクトチームの有田誠プロジェクトマネージャーが登壇し、現在の心境を率直に語った。
「本当に負けられない戦いだと思っている。高くなったハードルを乗り越えないと、H3の将来、未来はないと考えている。気を引き締めて6号機の打ち上げ成功に向けていかないといけない」

失敗を経て高まった社会的な注目と期待を背負いながら、プロジェクトチームが覚悟を持って臨む姿勢が伝わる言葉だ。
打ち上げは6月10日午前9時53分59秒から
H3ロケット6号機の打ち上げは、6月10日の午前9時53分59秒から午前11時52分46秒までの間に、種子島宇宙センターから行われる予定だ。

日本の宇宙開発の行方を左右する「再起をかけた挑戦」が、いよいよ現実のものとなる。
【動画で見る▶JAXA「再起をかけた挑戦」 H3ロケット再挑戦、6月10日打ち上げへ 補修・新方式で成功狙う】
