福岡・嘉麻市で幼い姉妹が首を絞められ死亡した事件で、警察が母親を次女殺害の疑いで再逮捕した。なぜ犯行に至ったのか。母親の人物像に迫る。
長女に続き次女殺害容疑で再逮捕
カメラに向かって、優しい表情を浮かべる女。2026年5月13日、殺人の疑いで再逮捕された水沼南帆子容疑者(30)だ。
事件が起きたのは2026年3月。嘉麻市にある母子生活支援施設の一室で、当時4歳の長女、二彩ちゃんと3歳の次女、三華ちゃんが倒れた状態で発見され、その後死亡が確認された。

水沼容疑者も自ら首を傷つけ病院に搬送された。

「無理心中を仮装した2人のお子さんに対する殺人事件であるという可能性が視野に入っています」(福岡県警捜査第一課 吉川一久・課長 4月22日記者会見)。

事件から約1ヵ月後、警察は水沼容疑者を二彩ちゃんの首を電気コードで締め付けるなどして殺害した疑いで逮捕。

そして5月13日、次女、三華ちゃんへの殺害容疑でも再逮捕に至ったのだ。

幼い我が子を手にかけた水沼容疑者とはどんな人物なのか。
卒業した短大学科は『幼児教育科』
田園風景が広がる栃木県。水沼容疑者は、この街で生まれ育った。水沼容疑者の中高短大の同級生は「信じられない、本人ではないのでは、と思った。そういうことをする子には思えないので」とニュースを聞いて驚いたと話す。

水沼容疑者は、高校生の時に1年間、海外に留学。その後は、地元の短大に進学し『幼児教育科』に進んだという。

「短大が幼児教育科なので、保育士とか幼稚園教員とか、そういう資格を取るようなところなので、子どもは好きだった思うから、自分の子どもを殺すとか、当時だったら『そういうのは、ありえないよね』という話をすると思う」(水沼容疑者の中高短大の同級生)。

捜査関係者によると水沼容疑者が、福岡に移り住んだのは2022年頃。

目的は、内縁関係になった男性と暮らすためだった。ところが―。
内縁の夫と始まった“奇妙な同居”
4年前、この内縁の夫が水沼容疑者への家庭内暴力で逮捕され、その際に水沼容疑者は、長女と施設に入居。

しかし、ほどなくして2人はスマホで連絡を取り、水沼容疑者が施設に入る方法を伝え、施設の職員らに見つからないよう、息を潜めるように共同生活を開始した。

捜査関係者によると水沼容疑者が生活費を工面していた一方、夫は事件当日までに外出したのは1度だけで、水沼容疑者に生活面の注意や指示を繰り返していたという。そして事件当日も現場にこの夫はいた。

夫との同居を選んだ水沼容疑者だったが、事件後の調べでは「事件前に夫と口論になり『嫌い』と言われて死にたくなった」と話しているという。

いずれの容疑も認めているという水沼容疑者。警察は、犯行の動機に水沼容疑者と夫の関係性が影響した可能性も視野に捜査を進めている。
(テレビ西日本)
