雲南市の畜産会社がしょうゆの搾りかすなど食品加工の過程で生まれる「副産物」を活用して、牛の飼料を生産する施設を完成させました。
物価高が続くなか、輸入飼料に頼らない持続可能な畜産業の基盤づくりを進めます。
飼料の生産施設を開設したのは、雲南市の畜産会社「熟豊ファーム」です。
竣工式には、JAしまねや畜産関係者など約60人が出席施設の完成を祝いました。
完成したのは「TMRセンター」と呼ばれる完全混合飼料の生産施設で、JAしまねと連携し大型機械を2台導入。
原料の混合から発酵・梱包までを一貫して行い、これまでの約1.5倍の生産が可能になるということです。
原料に使うのは、県内の食品会社などで加工の過程で生まれるしょうゆの搾りかすや出雲そば、さつまいもの切れ端など、本来は廃棄される「副産物」です。
これを均一に混ぜあわせて圧縮、2か月から3か月かけて発酵させ、飼料にします。
「熟豊ファーム」では2017年の創立以来、島根県内の食品会社からこうした「副産物」を年間500トンを引き取り、牛の飼料に加工しています。
新たな施設ではその規模を拡大、自社以外の畜産農家にも提供する計画です。
機械の価格は2台合わせて約1億円、半分の約5000万円を国の補助金で賄います。
関係者:
こういうセンターがあって、牧場や農家へ供給できる基地となってくれると農家は助かります。
熟豊ファーム・石飛修平社長:
生産者さんが、どういうものを作って原料になっているとか、食品製造副産物はどんなものを使っているか、そういったものが求められてきているので地域一体で販路につなげていけたら。
輸入に頼らず、身近な原料から作られる「完全飼料」。
今後、安定的に供給することができれば、原油高、物価高の打撃を受ける畜産農家にとって大きな支えとなりそうです。