暖かさが増したこの季節、鹿児島市のアミュ広場に全国各地のビールと地元グルメが集まるイベントが帰ってきた。今年で12回目を迎える「フェニックスビアフェスタ」が4月28日に開幕し、初日から多くの来場者で賑わいを見せている。多いときには1日2000人が訪れるという人気イベントで、ゴールデンウィークの過ごし方を探している人にとっては見逃せない選択肢だ。

午後4時のオープンと同時に550席が埋まり始める

4月28日の初日は、日中に汗ばむほどの陽気が続いた。半袖姿のお客さんも目立つ中、午後4時のオープンを待ちわびていた来場者が続々と会場に集まり始め、550席ほどある座席が徐々に埋まっていった。仕事帰りの人、友人と訪れた若者など、さまざまな世代が思い思いのペースでグラスを傾ける姿が広がっていた。

「乾杯!」という声があちこちで上がり、ビール好きの大人たちが楽しい会話でビールを楽しみ、ゆったりとした平和な雰囲気が会場を包んでいた。2026年で12回目となるこのイベントは、鹿児島市における春の風物詩として定着しつつある。

28種類のビールが勢揃い――本場ドイツから日本各地のクラフトまで

このイベント最大の魅力は、なんといってもビールの多彩さだ。国内の人気銘柄はもちろん、本場ドイツのビールを含む全28種類が用意されており、来場者は存分に飲み比べを楽しむことができる。

中でも注目したいのが「JAPANクラフトビール」のコーナーだ。「瀬戸内、東京、みちのく」のメニューが打ち出されたブースでは、日本各地のクラフトビールを一堂に飲み比べることができる。

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まず山口県産の「瀬戸内ヴァイツェン」は、まろやかな口当たりの中に果実の酸味が感じられる一杯だ。続く東京の「TOKYO BLUES」は、音符のマークが目を引くラベルが特徴で、果実をそのままかじったような苦みと酸味のバランスが絶妙だという。そして岩手県の「みちのくレッドエール」は、やや黒みがかった色合いが印象的で、切れのある苦みが後を引く「大人のビール」と評されている。

北から南まで、各地の風土が育んだビールをひとつの会場で飲み比べられるのは、このフェスタならではの体験といえる。

「もっといろんな味のステーキが食べたい」――客の声が生んだ新メニュー

ビールと並んで来場者を引きつけているのが、充実した食事のラインナップだ。県内の飲食店5店舗が参加し、ステーキ、スペアリブ、鶏の炭火焼きなど、ビールとの相性抜群のメニューが約40品揃っている。

このフェニックスビアフェスタには、来場者の声を積極的に運営に反映させるという特徴がある。今回もその姿勢が存分に発揮された。「名物のステーキ、もっといろんな味のステーキが食べたい」という要望に応え、新たに「グリーンマスタードステーキ」が誕生したのだ。

ピリッとしたにんにくの風味とマスタードソースが組み合わさったこの一品は、ビールのお供として申し分ない仕上がりだという。客の意見をそのままメニュー開発につなげるこうした取り組みが、毎年リピーターを呼び込む要因のひとつになっているのだろう。

「ビールもおいしいし、すべてがおいしい。最高ー」

会場で声をかけた来場者からは、こんなシンプルかつ力強い言葉が返ってきた。28種類のビールと約40品の料理が揃う会場では、確かにそう言いたくなる豊かな時間が流れていた。

5月6日まで毎日開催、休日・祝日は昼飲みも可能

フェニックスビアフェスタは5月6日(水)まで、毎日午後9時まで開催される。ゴールデンウィーク期間中の休日・祝日は午前11時半から営業するため、昼間からビールを楽しむことも可能だ。

鹿児島市のアミュ広場という立地のよさも相まって、観光客にとってもアクセスしやすい会場となっている。全国各地のクラフトビールを飲み比べながら、鹿児島の飲食店が腕を振るった料理を堪能する――ゴールデンウィークのお出かけ先として、ぜひ候補に加えてみてはどうだろうか。

(動画で見る▶28種類のビールが鹿児島に集結 大型連休は「フェニックスビアフェスタ」で乾杯を)

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鹿児島テレビ
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