古くから京の都の食を支えた「鯖街道」の起点、福井・小浜市。伝統の焼き鯖から、サバの概念を覆す進化系グルメ、宇宙鯖缶とつながりが深い和菓子まで…サバの魅力をとことん味わい尽くす小さな旅に出発だ。
創業260年の老舗で味わう焼き鯖
4月13日に放送がスタートした月9ドラマ『サバ缶、宇宙へ行く』の舞台となった小浜市。
旅のスタートはドラマの1話で主人公がひとり叫んだ「マーメイドテラス」から。

まず訪れたのは、鯖街道の起点近くに店を構える焼き鯖の専門店「朽木屋」。創業約260年を数える老舗だ。
店先からは、こんがりと香ばしい匂いが漂ってくる。
店主によると、焼き鯖の専門店になったのは自身の代からで、「鯖街道ブームに乗っかった」という。ちょうど焼き上がったばかりという自慢の丸焼きサバをいただくことに。3つのサイズの中から、一番大きい特大サイズが選ぶ。片手では持てないほどの重量感だ。
店主に勧められ、最も厚みのある部位にかぶりつく。
表面はこんがりパリパリ。それでいて、脂がのった身はしっとり、口の中でふんわりとほどけていく。食べ進めると唇がテカテカになるほどの脂のりが良い。サバ本来のうまみを存分に堪能できる一品だ。
焼き鯖をアレンジ…新名物「鯖ンバ」とは!?
伝統的な焼きサバを味わった次に味わうのは“進化系”のサバ料理。焼きサバや味噌煮といった定番とは一線を画すというその料理を求めて、和食店「やまと庵」に向かった。
運ばれてきたのは、彩り豊かな一品。その名も「鯖ンバ」。小浜の新名物として生まれた“海のビビンバ”だという。

県産コシヒカリの上には、主役である甘辛く味付けされたサバのほぐし身がたっぷりとのせられている。
さらにピンク色のガリ、錦糸卵、ネギが彩りを添え、仕上げには地元特産の「獅子柚子」を使ったピリッと辛い「柑なんば」がトッピングされている。

「サバなので、3×8、24回混ぜて召し上がってください」という店主のユニークな説明に従って“さば”を読まずにきっちり24回混ぜてから口に運ぶ。
甘辛く味付けされたサバが食欲をそそり、柑なんばがアクセントを加えている。サバの新しい一面を見たような新鮮なメニューだ。
サバ缶を宇宙に飛ばすため、熊川葛が一押し!
サバでお腹は満たされたが、やはり甘いものは別腹。最後に訪れたのは、江戸時代創業の和菓子店「伊勢屋」。見た目も涼やかな「くずまんじゅう」が人気の店だ。
実は、このくずまんじゅうには、サバ缶との意外なつながりがあった。
「実は、サバ缶を宇宙に飛ばすために葛(くず)が一押ししたんです」(店員)
その詳しい内容が気になる人は、是非ドラマでチェック!
こんこんと湧く地下水で冷やされた出来立てのくずまんじゅうには小浜の隣、若狭町の「熊川葛」を使用。透き通るような生地はプルンプルンで、一口で食べるのがおすすめだという。
口に入れると、つるっとした生地から優しい甘みのあんこがあふれだす。歯切れ良く喉越しも最高だ。
伝統の丸焼きサバから、進化系メニュー、そして宇宙鯖缶に重要な役割を果たした葛を使ったスイーツまで、小浜はまさに“サバ尽くしグルメ”の町。行楽シーズン、サバを巡るグルメ旅に出かけてみてはいかがだろうか。
