都内の企業が発表した、去年の全国の自治体別の「インバウンド滞在増加率」のランキングです。前年からの増加率、全国トップは「岩沼市」で9倍という数字でした。全国トップとなった理由とは…?
高橋咲良アナウンサー
「こんにちは、平間さんですね。22日はよろしくお願いします」
岩沼市の観光物産協会の平間さんにお話を伺いました。
高橋咲良アナウンサー
「去年これだけインバウンドが増加したというのは、理由はどんなところにある?」
岩沼市観光物産協会 平間和哉さん
「まず円安も海外の方にとっては良いことだったが、やはり令和7年が巳年で、金蛇水神社がご縁年だったのが最大の理由」
実際に金蛇水神社を訪れてみると…。
高橋咲良アナウンサー
「金蛇水神社へ来ました。平日ですが、次から次へと参拝する方が訪れていまして、外国の方でしょうか、ちらほら外国語が聞こえてきます」
観光客(Q.どこから?)
「台湾」
「アメリカ、カリフォルニア州」
その目的はというと…。
台湾からの5人組の観光客(Q.神社に来た目的は?)
「お金!」
Q. 何を買った?
「家族に『金運おみくじ』を買った」
理由は「金運アップ」!
特に巳年だった去年はご神徳が高まる12年に1度の特別な年で、前の年の倍以上となるおよそ79万5000人が訪れました。
これはインバウンドに限った数字ではありませんが、過去10年間で見ても突出して多いのが分かります。
高橋咲良アナウンサー
「どういった点が人気の秘密?」
金蛇水神社 高橋以都紀宮司
「当社の神様のご神徳が金運円満、商売繁盛、蛇の神様ということで、金運というのは世界共通ではないか」
そして、もうひとつ理由があるといいます。
金蛇水神社 高橋以都紀宮司
「やはり仙台空港が近いことが大きいと思います。台湾からの便の就航が増えているので、空港から近いということで寄っていただけることが多いのではないでしょうか」
神社から仙台空港へは車でおよそ20分。仙台空港に到着したら、観光バスやタクシーでまずは近くの観光地、金蛇水神社に向かうという流れがあるようです。
高橋咲良アナウンサー
「外国人の方を神社に連れてくることは多いですか」
タクシー運転手
「多いです。金蛇水神社は特に多いですね。台湾の方が多いです」
高橋咲良アナウンサー
「どこからここに送ることが多いですか」
タクシー運転手
「仙台市内のホテルからが多いですね。ここから空港まで送ることもあります」
高橋咲良アナウンサー
「仙台空港からこちらに連れてくることも?」
タクシー運転手
「あります」
仙台空港の昨年度の利用者数は、はじめて400万人を超え過去最多となりました。
去年は台湾の高雄や、タイのバンコクとの定期便の就航もあり国際線が好調で、こうした点も、岩沼市を訪れるインバウンドが増加した要因と言えそうです。
その上で専門家は観光業をさらに発展させるために、「岩沼市から、さらに広がりを持たせること」が重要だと指摘します。
東北大学経済学研究科 吉田浩教授
「東京や京都に比べて、東北地方は末端の交通がそんなには充実していない。空港からすぐに行けるというのは良い立地だったと思う。点と点を結んで線にして、できれば面的な広がりで東北6県をまわってもらうような展開を意識したプロモーションが必要」
金蛇水神社を取材すると体感で、訪れている人の「8割」が外国人の方という時間帯もあり、人気ぶりを実感しました。
皆さん、神社に行きたいと思ったきっかけを聞くと「SNS」という回答が多かったです。
金蛇水神社では、複数のSNSで英語での投稿をしていて、インバウンド向けの情報発信に力を入れていることから、それが効果的に外国人の方に届いていると感じました。
一方、懸念されるのは、観光客が過度に集中することで、問題が発生するオーバーツーリズムです。
神社としては「今後、観光バスに限り駐車場の利用を有料化することなども含めて検討し、対処していきたい」と話していました。