ミラノ・コルティナオリンピックで2つの銅メダルを獲得したスキージャンプの丸山希選手が長野放送を訪れ単独インタビューに応じました。選手村での生活などオリンピックの裏話や地元・長野県野沢温泉村への思いを聞きました。

■祝福を受け、メダルの実感が湧いた

重盛アナウンサー:
「銅メダル獲得おめでとうございます。今、首にかかっているのが、その銅メダルですね。少し触らせていただいてもよろしいですか」

丸山希選手:
「ぜひかけてみてください」

重盛アナウンサー:
「ありがとうございます!ずしっときますね、肩に。そして分厚い」

丸山希選手:
「今回のは結構分厚く作っているみたいで、重さもしっかり感じられるメダルになってます。マットな感じもまた結構気に入ってます」

重盛アナウンサー:
「この手に持つとその重みがより実感できます。改めて、メダル獲得から少し時間がたちましたが、実感に変化はありましたか」

丸山希選手:
「最初はあまりメダルを取った実感がなかったんですけど、ワールドカップがすべて終わって日本に帰国して、たくさんの方に会う機会が今、増えているので、みんなに祝福をいただいて、よりメダル取ったんだなという実感が湧いてきてます」


■次こそは金メダルを

重盛アナウンサー:
「メダル2つ獲得という快挙を成し遂げたミラノ・コルティナオリンピックですが、ご自身で振り返ってみて、どんなオリンピックになりましたか」

丸山希選手:
「8年越しにオリンピックの初出場がかなったので、すごくうれしかったですし、2つのメダルを持って日本に帰ってこられたので、もう安心とうれしい気持ちが入り混じってます」

重盛アナウンサー:
「銅メダル2つという結果については、今どう振り返りますか」

丸山希選手:
「正直、個人ノーマルヒルでは取れると思ってなかったので、すごくうれしかったです。団体戦は日本チームみんな調子がいい中でオリンピックを迎えられたので自信はありました」

重盛アナウンサー:
「今後の目標についても教えてください」

丸山希選手:
「私の競技生活の最大の目標はオリンピックの金メダルなので、次こそは金メダルを持って信州に帰っていきたいなと思ってます」

■選手村ではチームでプリクラも撮影

重盛アナウンサー:
「競技以外の時間、選手村ではどんな生活だったんでしょうか」

丸山希選手:
「はい、初めて選手村というところに入ったんですけど、ホテルではないのでいろんな施設が整っていて。日本チームが用意してくれるジャパンハウスに医療スタッフの方がいたり、あとは選手それぞれに国のバッジというのが配布されていて、ほかの国の選手と交換したりだとか」
「あとはゲームをクリアすると大会側が用意しているスポンサーのバッジがあったり、そういうバッジを集めるような時間であったり、プリクラ機が用意されていてチームみんなでプリクラを撮りに行ったりだとか。オリンピックエンブレムの前で写真を撮ったり、競技以外にも過ごす時間というのもありました。いつものホテル生活とはちょっと違うので、またそういった雰囲気も楽しめたかなって思います。今年はみんなすごく調子も良くて、雰囲気も良くて、いい状態でオリンピックに行けたかなって思います」

■すごく雰囲気がいいチーム

重盛アナウンサー:
「チームの皆さんは普段からも仲が良いのですか」

丸山希選手:
「そうですね。家族よりもシーズンが長いので一緒にいる時間は多いですし、こうやってみんなとご飯を食べたり遊んだりしに行く時間も多くあります」

重盛アナウンサー:
「混合団体の4人も、やはり良い関係性だったのでしょうか」

丸山希選手:
「すごく雰囲気はいいチームかなって思います。ノーマルヒルが終わって、私と二階堂選手がメダルを獲得して全員がメダリストになった状態で団体に挑むというのはかなりプレッシャーもありましたけど、この4人だからこそ、この雰囲気があってみんなでつかみ取れたメダルかなっていうのを感じました」

■足が震えるぐらい緊張…

重盛アナウンサー:
「日本では長野市のお寺、信叟寺(しんそうじ)で座禅に取り組んでいて、そこで学んだ呼吸法が競技に生きたというお話も伺いました」

丸山希選手:
「はい。始めたのは4年前、けがをして座禅の体勢を組める足ではなかったので、椅子から始めたので皆さんが体験した足のしびれは経験しなかったんですけど、他の人より少し楽なところから始めて、最初は受け流すだとか、呼吸法というのはすごく難しくて。でも、だんだんジャンプで緊張したときだとかにそれが生きてくるというのが分かって活用するようになってます」

重盛アナウンサー:
「『受け流す』という考え方が特に大きかったのでしょうか」

丸山希選手:
「そうですね。やっぱり自分の順番が近づいてくると、ライバル選手の飛距離だったり、今の状況というのがすごく気になるんですけど、反省が湧いたときやその中で自分のパフォーマンスをしなければいけない、そういうときに呼吸法だとか受け流すというのを活用させてもらってます」

重盛アナウンサー:
「実際の試合ではどのように生かされたのですか」

丸山希選手:
「個人の最初のノーマルヒルのときは、もう足が震えるぐらい緊張してたんですけど、何度も何度も(息を)吐いて。だんだんみんな飛距離が出てくるので、その歓声ですごく緊張して、その中でも自分のパフォーマンスに集中できる環境をその呼吸でつくってました」

■地元で祝賀パレード

重盛アナウンサー:
「先日、地元・野沢温泉村で祝賀パレードが行われ、600人の方が集まったそうですね」

丸山希選手:
「あいにくの雨だったんですけど、本当にたくさんの方がパレードに来てくださって、右からも左からも名前を呼んでいただいて、『おめでとう』って声をかけてもらえて。直接お世話になった村民の皆さんにメダルをお見せすることができて、すごくうれしかったです」
「32年ぶりに野沢温泉にこうしてメダルを持ち帰ることができて、村の皆さんに直接ご報告ができたので、すごくうれしかったですし、次の世代につながっていくとうれしいなと思ってます」

■オフシーズンもスキー

重盛アナウンサー:
「ひとまずは束の間のオフシーズンかと思いますが、今はどのように過ごされていますか」

丸山希選手:
「パレードに行った翌日は野沢温泉の大好きなスキー場でスキーもして。シーズンが終わってようやく今度はスキーができる、アルペンスキーに行ける時間になるので。もう今年は雪が少ないので残り少ししか行けないかなと思うんですけど、行けるときは行きたいなって思ってます」

重盛アナウンサー:
「本当にスキーがお好きなんですね」

丸山希選手:
「そうですね、ここからようやくまた違うスキー板に乗るので、そういった楽しみもあります」

最後に、応援してくれた皆さんへメッセージをお願いします。

丸山希選手:
「長野県の皆さん、今シーズンたくさんの応援ありがとうございました。たくさんの方の応援を力に、今シーズンオリンピックで2つのメダルとワールドカップ総合2位を獲得して帰ってくることができました。来シーズンはさらなる高みを目指して精いっぱい頑張ります。今後とも応援よろしくお願いします」

長野放送
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