今月4日に富山県内を襲った「春の嵐」では各地の農業用ハウスに被害が出ました。
再び風が強まった10日、被害に見舞われた南砺市のコメ農家を取材しました。
10日朝、苗が入った箱を並べるコメ農家。発芽した苗を育てる「育苗」の作業です。
田植えは約1カ月後。まだ気温が不安定な今の時期は農業用ハウスの中で苗を育てます。
南砺市院瀬見の営農組合です。
コシヒカリをはじめ7品種、玄米600トン分にあたる1万8000箱の苗を生産していますが、今月4日、強風の被害を受けました。
*リポート
「今月4日の強風で被害を受けた農業用ハウスです。シートを全て剥がし今は骨組みだけの状態となっています。ただ、あちらの青い防風ネットは大きく破れ風に揺られています今も手つかずの状態のままです」
4日、南砺市では県内で最も強い最大瞬間風速46.3メートルを観測。この営農組合では18棟ある農業用ハウスの3分の2、12棟が被害を受けました。
*院瀬見営農組合 田中一昭組合長
「防風ネットに飛んできたトタン板が何枚も引っかかっていた。天幕がカチャカチャになっていた。巻きついてビニールが上がるようになっているが、これもやられたし巻き上げの棒すらもやられた。これ(農業用ハウス)がなかったら苗が育たないので大丈夫なのかな。田植えまでしっかりと育てられるのかとすごく心配になった」
組合では破れたシートを剥がし、新しいシートに張り替えるなどの作業に追われ、修繕費は60万円ほどになるということです。
今のところ育苗の作業に遅れは出ていませんが、10日の強風注意報に不安を募らせていました。
*院瀬見営農組合 田中一昭組合長
「播種(種まき)しながらこういう修繕作業もしなくては作業員の方にはだいぶ負担をかけている。この辺は局地風が吹く”井波風”といってこんなにひどい被害は今まで経験したことない。祈るような思い。これ以上やられたら育苗に差し支えるので、風が落ち着いてから見に来たら大変なことになっていた」