東京・渋谷区富ヶ谷で進められていたマンション建設工事について、東京地裁が渋谷区に対し工事の停止命令を仮に出すよう命じた。周辺住民の申し立てを受けたもので、がけ崩れや土砂流出による災害の恐れがあると指摘、区は6日に施工業者に対し工事の一時停止を命令した。
近隣住民が訴えた土砂崩れの危険
東京・渋谷区で進められているマンション建設をめぐって東京地裁は、区に対し施工業者に工事を停止させるよう仮の命令を出した。

現場は高級住宅街として知られる渋谷区・富ヶ谷。

かつて銀行の社宅があった場所に、地上3階地下1階のマンションを建設するとして、2024年から建物の解体工事が行われてきた。
ところがこの工事に対し、近隣の住民からは不安の声が上がった。
近隣住民:
一番の不安は土砂崩れ。実際に雨が降ったら土砂が道路に漏れた。
当時の写真を見ると、道路の端に土が流れてきていた。
現場は高低差が約10mある傾斜地だ。

住民側によると、土砂崩れの危険があると渋谷区に相談したものの、渋谷区は「許可が要らない工事だ」として取り合ってもらえなかったという。
近隣住民:
渋谷区の方には何回も行ってます。だけどたらい回し。

住民側は2025年10月、渋谷区に対し「工事は許可が必要な盛土規制法に違反している」として、工事を中止する命令を出すよう東京地裁に申し立てた。
渋谷区は施工業者に一時停止を命令
そして3月31日、その決定が出された。

東京地裁:
主文、渋谷区長は業者に対し工事の停止命令を仮にせよ。
「仮の命令」とは、緊急の必要がある際に出される命令だ。

東京地裁はその理由として「がけ崩れまたは土砂の流出による災害から国民の生命を守ることができない恐れがある」と指摘した。
決定を受けて渋谷区は6日、施工業者に対し工事を一時停止する命令を出した。

FNNの取材に渋谷区の都市計画課は「東京地裁の決定を受け停止命令を行っております。また停止期間中の安全対策を行うよう命令を行っております」とコメントした。

施工業者側は「渋谷区の決定を受け現在は工事を停止しております。今後の方針に関しましては東京地裁・渋谷区の決定を待ち対応してまいります」とコメントした。
(「イット!」4月9日放送より)
