中東情勢の影響が燃料価格など随所に現れている中で、食卓で人気の「サーモン」にも価格高騰の波が押し寄せ、意外な”逆転現象”が起こりつつあります。
鳥取・米子市内のスーパーに並ぶ、「チリ産」サーモン。
100グラムあたりの価格は、5年前で約250円でしたが、需要の高まりで年々上昇し、現在は358円となっています。
木村鮮魚店・松田優作店長:
子どもから大人まで好きな魚なので、(仕入れの)値段が上がったからといって、僕らが値段を上げるというわけにはいかないので、大変だなとは思っています。
ここに追い打ちをかけるのが、中東情勢の悪化による輸送コストの高騰です。
仕入れ値は、3か月間で1割以上増加しています。
企業努力で価格を据置いていますが、今後も影響が長引けば、値上げはやむを得ないといいます。一方で…。
買い物客:
海外産の方が安いイメージでしたけど、いまそんなに変わらないと思って。おいしい方がいいかな。
人気を高めているのが、「国内産」サーモンです。
この店では、100グラムあたりの価格が398円と、外国産との差は40円程まで縮まっていて、価格でも国内産と海外産の逆転現象が起こる可能性もあるといいます。
木村鮮魚店・松田優作店長:
安くておいしいのが魚の魅力というのがありますので、いっぱい魚を店に並べたいので早く落ち着いてほしいです。
頭を悩ませる要因は他にも…。
櫃田優果記者:
中東情勢の影響を受けるのはサーモンだけではありません。こうした「ラップ」や「トレー」も価格が高騰しています。
木村鮮魚店・松田優作店長:
白いトレーもちょっとずつ上がっているし、トレーにラップに、水分を吸うドリップシートなどの資材が全部…。
魚を販売する上で欠かせない「備品」も石油由来の製品のため、軒並み値上がりしていて、中には2割から3割程価格が上がったものもあると言います。
木村鮮魚店・松田優作店長:
対面販売しているから、大きい魚とか皿盛りの魚とかを入れる袋が、発注をかけても思うように入ってこなくて。
この店では、備品が足りない状況にはなっていませんが、使用料を減らしたり、備品の値上げ分を価格に転嫁するわけにもいかず、頭を悩ませる要因となっています。
停戦協議が始まっても依然として先行きが不透明な中東情勢。
消費者、企業にとってももどかしい日々が続きそうです。