福岡県民におなじみの「サバ」。

安くて手軽に食べられる“庶民の味方”ですが、いま「高級魚」になりつつあるんです。

一体、何が起きているのでしょうか。

◆来店客
「うま!サバ大好きです!」

◆来店客
「いくらでも食べられちゃう。ご飯のお供に!」

ご飯のお供にも、お酒のアテにも。

栄養価も高く、人気のサバ。

過去には「今年の一皿」にも選ばれ、一大ブームとなりました。

しかし、そんなサバにいま異変が起きています。

訪れたのは、福岡市・渡辺通に本店を構える「梅山鉄平食堂」。

旬の魚料理を中心に約50種類の定食を提供しています。

中でも定番はジューシーに焼き上げたサバの塩焼き定食です。

◆記者リポート
「おいしいですね。皮のパリパリ感と身の脂がとろけます」

塩焼きに使っているサバは国産ではなく、あえて「ノルウェー産」です。

◆梅山鉄平食堂 オーナー 梅山鉄平さん
「国産サバは時期によっては脂が薄いこともあるが、ノルウェー産は年中 脂がしっかり乗っていて安定的に供給できるので、ノルウェー産を使用している」

国内産のサバが不漁のときでも、ノルウェー産は手頃な価格で味も良く、安定してまとまった量を確保できることから、スーパーや飲食店で主流となってきました。

しかし、ここ最近、そのノルウェー産にも異変が起きています。

◆梅山鉄平食堂 オーナー 梅山鉄平さん
「1切れ200~300円で仕入れていたが、600円くらいの日もある。この仕入れ価格の変動をベースにメニューを値上げすると、かなり大きな値上げになるため、こちらで吸収している」

Q.利益を削っている?
「そうです。利幅は小さくなっている」

今年1月、塩焼き定食の価格は100円引き上げましたが、仕入れ価格が約2倍に跳ね上がったため値上げしてもなお厳しい状況です。

さらにー

◆梅山鉄平食堂 オーナー 梅山鉄平さん
「業者自体が買えない状況なので仕入れたくても在庫がない。ノルウェー産が高騰するとみんな国産に逃げるので、国産サバもどんどん値上がりしている。最悪な状態が続いています」

「庶民の味」が高級魚に?

糸島市のスーパーを訪ねるとー。

◆記者リポート
「この国産のサバは1匹税込み538円ですが…ノルウェー産は1400円を超えています」

こちらの店では5キロあたり約3500円だった仕入れ価格が、今年1月には7000円に。

販売価格も約2倍になりました。

割合も、かつては7割を占めていたノルウェー産が、現在は2割程度に減っています。

◆鮮魚店 marukai 橋川聖矢 代表
「ここまで値上がりするのは初めて。本当はノルウェー産の方が脂が乗っていておいしいので、本当はノルウェー産サバを並べたい」

◆買い物客
「高い!今はとても手が出ません」

◆買い物客
「残念、高いね。(食べる)回数が減った」

このサバ高騰の大きな原因が、ノルウェーなど北東大西洋沿岸諸国による漁獲枠の縮小です。

大西洋サバは前年の半分となる約29万トンに制限されました。

さらに、世界的な需要の高まりで買い付け競争が激化。

価格は過去最高水準まで高騰しています。

ノルウェー産のサバを中心に扱う水産加工会社によると、日本は海外勢に「買い負け」ている状況で、今後も価格が下がる見通しはなく、さらなる値上がりの可能性もあるということです。

テレビ西日本
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