老朽化などのため解体されることになっている高松市の旧香川県立体育館の解体工事が4月10日から始まりました。周囲の人からは別れを惜しむ声も聞かれました。
(報告 早川祐貴記者)
「体育館の解体工事が始まりました。騒音と振動の値を示す機械が設置されています」
世界的な建築家、故・丹下健三氏が設計し、1964年に完成した旧香川県立体育館。2014年に閉館し老朽化や耐震不足を理由に香川県が解体を決めていました。
当初は3月末までに着工する予定でしたが、4月10日にずれ込んでいました。解体工事は来年9月まで行われ、県は騒音や振動に配慮して工事を進めたいとしています。
(近隣住民)
「さみしい。自分もここで競技したことがある。残してもらいたいが、大きくてどうしようもない」
◆旧香川県立体育館を巡るこれまでの動き
旧香川県立体育館の解体を巡っては建築家などでつくる旧香川県立体育館再生委員会が2025年7月に会見し、体育館をホテルとして再生させる計画を提案しました。
その後は県側と2度に渡って話し合いの機会を持ったものの、提案は受け入れられず、2025年12月の県議会で解体工事を8億4700万円で発注する契約が可決されました。
◆建築家などでつくる団体「再生委員会」県に対し解体費用支出差し止め求め提訴
これを受けて、再生委員会の長田慶太委員長は、体育館の安全性について十分な調査を行っていないなどとして県に対し解体費用の支出差し止めを求めて裁判を起こしました。2026年3月には第1回口頭弁論が開かれ両者は争う姿勢を示しています。
◆再生委員会の委員長「既成事実として解体を断行したものでこんなことが許されるのか」
工事の開始について再生委員会の長田慶太委員長は「既成事実として解体を断行したものでこんなことが許されるのか」とコメントしています。