4月7日、桜が見頃を迎えている、福島・富岡町。そこへ…
「雅子さまー!」「愛子さまー 愛子さまー」「後ろ姿かわいい…」の声が。

お姿が見えたのは、天皇皇后両陛下と、春らしい淡いピンクのジャケットをお召しになった愛子さま。
東日本大震災から15年となる今年、初めて、ご一家そろって被災した福島県を訪問されました。
富岡町 「とみおかアーカイブ・ミュージアム」
ご一家は富岡町の全長2.2㎞、420本のソメイヨシノによる桜のトンネルを通り「とみおかアーカイブ・ミュージアム」へ。

職員:
あちらに同町の子どもたちと県民の方々がお迎えにあがっております。
子どもたち:
てーんのーうへいかー!

元気な子供たちの声に、笑みがこぼれた愛子さま。その後、施設に足を向けられますが、再び…。
子どもたち:
せーの、てーんのーうへいかー!

原発事故の影響で、一時は町全体が立ち入り禁止になった富岡町。長期避難による災害関連死なども合わせ、456人の尊い命が失われました。

職員:
これが双葉31号パトカーです。
展示されていたのは、避難誘導のさなかに津波にのまれたパトカー。乗っていた警察官の1人が亡くなり、もう1人は行方不明となっています。
大熊町 被災者と懇談
午後に向かわれたのは、総面積の約半分が、今も帰還困難区域のままとなっている大熊町。
当時、福島第一原発で警備員として働き、緊急対策室にいた土屋繁男さんらと懇談されました。

皇后さま:
そのとき(発生時)は?
土屋繁男さん:
最初はすぐに収まるだろうという気持ちがありましたけど、日に日に状況が悪くなるのがわかりましたので…。
陛下:
大変な状況でしたね。
愛子さまからも質問がありました。

愛子さま:
緊急対策室は(水素爆発した)1号機からどのくらいの距離で?
土屋繁男さん:
500mくらいだと思いますね。
愛子さま:
ご自宅の方は大変でいらっしゃったんですか?
土屋繁男さん:
震災の時は、がれきはそんなになかったんですけど、室内では食器なんかは散らばりまして。
当時の苦労に思いを寄せられました。
そして、震災で自宅が半壊した野口美佐子さんは、愛子さまと、このような会話をしたといいます。

野口美佐子さん:
愛子さまから「町に戻ってきて、いかがですか?」というお話だったのですが、「近頃3月ぐらいから鳥のキジが鳴き始めたんです。キジの声で目覚めさせていただいてます」と言ったら、「あっキジですか!」というお話をされてとてもかわいらしかったです。
愛子さまの福島訪問 天皇陛下のご要望で
愛子さまにとっては、東日本大震災後初めてとなる、福島の訪問。
長年、皇室取材を担当しているフジテレビ橋本寿史解説委員に話を聞きました。

橋本寿史 フジテレビ皇室担当解説委員:
側近によれば、愛子さまが同行されるということについて、両陛下は強く希望されたということです。
若い世代に記憶を引き継いでいってもらうことの大切さ、これからどのように寄り添っていくかを感じ取ってもらいたいというのが両陛下のお気持ちの中にもあったんだと思います。
今年2月、66歳の誕生日を迎えた際に陛下が語られた「愛子さまへの思い」。

陛下(2月お誕生日に際しての会見より):
愛子も昨年 能登半島地震の被災地を訪れ、災害や復興の記憶を長く引き継いでいくことの大切さも心刻んでいるように思います。愛子にはこれからも被災地の人々に心を寄せていってもらいたいと思っています。
愛子さまは、幼い頃からボランティアに関心を寄せてこられました。

愛子さま(2022年3月成年会見より):
自分の住んでいる街であるとかないとか関係なく(ボランティアが)人の役に立とうと懸命に活動されている姿に非常に感銘を受けました。私自身、災害ボランティアなどのボランティアにも関心を持っております。
浪江町で大堀相馬焼ご見学 愛子さまの「お印」も
最後に訪問された浪江町では、福島県の伝統工芸、大堀相馬焼を見学されました。

原発事故の影響で、一度は“陶磁器の命”ともいえる「土」と「釉薬(うわぐすり)」を失った大堀相馬焼。代わりとなる土の発見と釉薬の再現がかない、復活を遂げました。
さらにご一家は、訪問先の道の駅で“ある植物”に興味を持たれたそうです。

道の駅なみえ駅長 渡邉友二さん:
陛下がゴヨウツツジですねとおっしゃって。
――陛下が気づかれたんですか?
そうです。最初に陛下が気づかれて、愛子さまも来られて、雅子さまも来られてご覧いただきました。
それは、「ゴヨウツツジ」の木。
皇族方にはそれぞれ、固有のシンボルマークである「お印」があり、愛子さまの「お印」こそ「ゴヨウツツジ」なのです。

道の駅なみえ駅長 渡邉友二さん:
愛子さまが初めて福島県にお越しいただいたということでしたので、それを記念しましてゴヨウツツジを実は敷地内に植樹をしております。大変、愛子さま感激していただいて。
さらに、ゴヨウツツジはこんなところにも。

道の駅なみえ駅長 渡邉友二さん:
「すずなり」というお酒で、こちらがゴヨウツツジが咲いております。瓶の色も白なのですごく目立つかなとは思います。(陛下は)ぜひ飲んでみたいとおっしゃっていました。
(「ノンストップ!」4月8日放送より)
