福島県を訪問中の天皇皇后両陛下と長女の愛子さまは7日、富岡町や大熊町、浪江町を訪問された。富岡町では満開の「夜の森桜並木」を沿道の町民に笑顔で応えながら視察し、震災と原発事故の記憶を伝える施設も見学された。大熊町では震災後に生まれた小学生や被災者と交流し、愛子さまも質問を重ねられた。ご一家は浪江町での日程を終え、同日夜に帰京される。

「被災パトカー」など“震災遺産”を視察

福島県を訪問中の天皇皇后両陛下と長女の愛子さまは7日、浪江町で伝統工芸を見学された。

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これに先立ち訪問された富岡町では、“富岡町の誇り”として親しまれている「夜の森桜並木」が満開となり、ご一家は咲き誇る桜のトンネルで出迎えた町民らに、窓を開けて笑顔で応えられた。

集まった人たちは「ちょうど満開、きょう。地元の誇りだから“夜の森の桜”も喜んでいると思う」「笑顔が、愛子さまはすてきな方だと」「(愛子さまは)きれいなんて簡単な言葉で言えないくらい上品、優雅さを感じられました」と話していた。

訪問2日目となった7日は、皇后・雅子さまはブルーグレーのジャケット、愛子さまはピンクのジャケットに白いタートルネックの装いだ。

東京電力福島第一原発から半径20km以内にある富岡町では、原発事故の影響で一時、町全体が立ち入り禁止となり、長期避難による災害関連死なども合わせて456人が犠牲となっている。

ご一家が足を運ばれた「とみおかアーカイブ・ミュージアム」は、津波や原発事故の経験を伝える施設だ。

展示されていたのは、避難誘導のさなかに津波にのまれたパトカー。

このパトカーに乗っていた警察官の1人は亡くなり、もう1人は行方不明となっている。

皇后さまは「痛ましいですね」「現物の資料なので迫力がありますね」と述べられた。

被災者との懇談では“愛犬”の話題も

午後1時半ごろ、町の総面積の約半分が帰還困難区域のままとなっている大熊町へ向かった。

震災後に生まれた小学6年生が、自分の関心について発表する授業を見学された。

ご一家は児童に歩み寄り、陛下が「好きな科目は?」などと声をかけ、愛子さまも熱心に質問するなど、親しく交流された。

午後2時半ごろには、ご一家は被災した人たちとも懇談された。

当時、原発で警備員として働き、震災が起きた時には緊急対策室にいた土屋繁男さん(77)は、陛下から「震災の発災の時から大変でいらっしゃいましたね」と声をかけられ、「日に日に状況が悪くなるのがわかりましたので」と答えていて、愛子さまからは「緊急対策室は1号機の方からは、どれくらいの距離で?」と声をかけられ、「500メートルくらいだと思います」と答える場面もあった。

また、愛子さまが「犬を飼ってらっしゃる」と飼い犬の話題に触れられた。
土屋さんが「はい。柴犬で、今年で15歳になります」「(柴犬は)かわいいものですね、ちょっとわがままですけどね」と言ったことに対し、愛子さまが「頑固だったりとか」と述べられ、愛犬家同士で笑いに包まれる場面もあった。

続いて、ご一家は原発事故後、町民2万人以上が避難を余儀なくされた浪江町を訪れ、道の駅に足を運ばれた。

福島での日程を終えたご一家は7日夜に帰京される。
(「イット!」4月7日放送より)

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