小学4年生で1型糖尿病を発症した、高校2年生のプロボクサー吉田悠希選手(17)。血糖値調整のためのインスリン注射が欠かせない中、ボクシングに出会い、人生が変わった。2025年にプロテストに合格し、C級ライセンスを取得。沖縄でのデビュー戦を控え、過酷な体調管理をこなしながらも不屈の精神でKO勝利を誓う。

高校生プロボクサー・吉田悠希

宮崎県延岡市の聖心ウルスラ学園2年に在籍する吉田悠希選手。

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高校生プロボクサー・吉田悠希選手(17):
(プロテストでは)受かったかなという感じで、「落ちたんじゃないか」という心配はなかった。

持病と真摯に向き合いながらリングに立つ吉田選手の不屈の精神と、ボクシングにかける熱い思いを追った。

吉田悠希選手:
治ることは絶対ないので受け入れるしかないというのはあったけど、なぜ自分だけきつい思いをしないといけないのかというのはあった。

1型糖尿病との闘い、ボクシングとの出会い

吉田選手はボクシングを始めたことで気持ちが前向きになれたという。

吉田悠希選手:
自分が今まで長く続けられたものがあまりなくて、自分が興味があるものに挑戦してみようと思って体験したらすごく楽しくて、それからずっと続くようになった。

右腕には測定装置が…

3月29日のデビュー戦に向け、吉田選手はハードなトレーニングをこなす吉田選手。

その右手には練習中も、血糖値を測定する装置が付けられている。

吉田悠希選手:
これで血糖値を測っています。腕に付けてここからBluetoothで情報が飛んでいく。(異常があると)音が鳴ってバイブで知らせてくれる。(血糖値が)下がったときは糖分を摂って、血糖値が上がったときはインスリンを打って下げるように対処している。

関係者の期待と願い

吉田選手を見守ってきたジムの木下修造会長は、吉田選手のデビュー戦での勝利を信じている。

ウエスタン延岡ボクシングジム 木下修造会長:
体調さえ良ければ今度の試合もいけると思う。アウトボクシングで距離をつかんで連打をまとめれば勝つと思う。

また、指導する元プロボクサーの臼井欽士郎トレーナーは、吉田選手の勝利を願いながらも、別の思いも抱いている。

臼井欽士郎トレーナー:
本当に無事に終わってくれたらそれでいいです。もちろん勝ってほしいですよ。本人には欲を持ってもらいたいけど、僕自身やサポートする人は無事に(吉田選手を)親御さんの元に帰らせるということです。

勝利への強い決意

体調管理に細心の注意を払いながらボクシングと向き合う吉田選手は、強い気持ちでプロデビュー戦に臨む。

吉田悠希選手:
手数で圧倒してKO勝利したいです。

吉田選手のプロデビュー戦は、3月29日に沖縄県で開催される予定だ。勝利を信じる会長の期待と、教え子の無事を何より願うトレーナーの親心。多くの支えを背負い、吉田選手は決戦の地・沖縄へと向かう。病を抱えながらプロの世界へ挑むという過酷な道を選んだ彼が、自らの拳でどのような未来を切り拓くのか。

(テレビ宮崎)

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