中道改革連合の小川淳也代表は3月20日、地元・高松市で街頭演説をし、冒頭で日米首脳会談についての考えを示しました。
「3つの点は評価できるのではないか、2つの点は違和感があり心配な点ではないか」と話し、評価できる点、心配する点を説明しました。
以下、街頭演説の内容です。
昨日、急遽、(高市)総理が出発した後ですけど、(木原)官房長官にお時間をいただいて、私、立憲民主党の水岡党首、公明党の竹谷党首、3名揃いまして、官房長官にしっかりとした事態の鎮静化、さらにエネルギーの安定確保。そして、自衛隊の派遣については極めて抑制的にお願いしたいという申し入れを行ってまいりました。
官房長官は総理が出発した後でしたけど、たとえオンラインでもこの趣旨は、考えがほぼ同じなので、総理に伝えますと、力強い言葉を官房長官からいただきました。そして昨日深夜、率直に高市さんよう頑張られたと思います。極めて厳しい時期の難しい環境下での首脳会談でしたので、さぞ緊張され、非常に心も穏やかではなかったはずだと思います。
評価できる点を3つ、そして心配な点を2つ申し上げたいと思います。
◆穏やかな会談環境
まず第1によくこの難しい環境下で、いわば穏やかな会談。首脳会談の環境を崩さずに会談をやり切ったこと。トランプさん(大統領)ですから急に怒り出したり、何を言い出すか分からないという不安があったはずなんですね。それをおして曲げず、穏やかな会談環境を実現したことは率直に敬意を表し、評価をしたいと思っています。
◆エネルギー確保に向けた道筋
第2に石油をはじめとしたエネルギーの安定供給に向けて、日本はオイルショックの時から課題でした。中東に依存しすぎているんですね。しかも、中東は常に戦争起こり続けた地域ですから、やっぱり供給先を多角化していかなければなりません。今回、大統領との間で、アラスカの石油を含めて、開発・供給を多角化していこうではないかと。今後、具体的にどうなるかはわかりません。しかし、その問題意識を共有できたことは、その努力を多とすべきだと思っております。
◆自衛隊については、簡単には出せません
第3に一番心配していたのはトランプさんから直ちにホルムズ海峡へ、日本の自衛隊を出せと。強く言われることを一番心配していました。
これに対して私どもはそもそも国内法で自衛隊を出せるのは、海賊対策の場合と平時における警備行動の場合だけなんですね。戦争中の地域に戦闘地域へ出て行って、軍事行動を交戦覚悟のうえで活動する法的根拠はいわゆる存立危機事態。日本の戦争参加という意味ですから、それ以外はあり得ないんだと。つまり国内法に制約がありますから、それはきちんと伝えて言いなりにならないようにしてくださいと、たってお願いしてきたわけですから、高市さんはそれをきちんと伝えましたと伝える努力をしましたとおっしゃっておられますので、その点も多としたいと思っています。
穏やかな会談環境。エネルギー確保に向けた道筋、そして自衛艦船、自衛隊については、簡単には出せませんということをはっきり言ったとすれば。この3つは大いに評価すべきではないか。率直にそう感じています。
◆平和の守り神だというような言い方は、大きく日本国民の感覚とはずれている
心配な点を2点申し上げます。
トランプ大統領しか、世界の平和と安定は守れない…ドナルドですか?ドナルドしか、世界の平和と安定は守れないとおっしゃったそうですが、それをその通りだと思っている日本国民はあまりいないのではないかと私は思います。
むしろこの度の先制攻撃の法的評価があいまいになっているから、そのような発言につながるわけです。政府間関係が複雑であることは私も理解します。同盟関係がありますから、政府間で物言いを気をつけないといけないことは理解します。
しかし、国会内には、あれはアメリカの自衛権の行使に当たるのか?いやむしろ、違法な先制攻撃なのではないかという声が国会内には多数あります。そしてそれはほかならぬ、日本国民の多くがそう感じていることを反映しているからこそなんです。
ですから単純に、簡単に、ドナルドあなたが平和の守り神だというような言い方は大きく日本国民の感覚とはずれている。そのことは難しいお立場たということを割り引いても、しっかりとこれは、むしろ日本国民の気持ちに、まっとうに向き合っていただく必要があると思います。
◆国会と国民に対する説明責任を果たしていただきたい
第2にいろいろと成果を強調され、その部分が真実だろうという前提で評価をしたい。多としたいとは申し上げましたが、詳細が分からないんですね。会談のほとんどはクローズですから、マスコミが入ったオープンなやり取りはごくわずかですから、本当にどういう話し合いがなされたかはわかりません。
したがって、詳細はぜひ、帰国されたら、国会において基調報告を行い、私ども野党を含めた国会議員の国民の思いを背にした、質問に具体的に答えていただくことを通して、国会と国民に対する説明責任を果たしていただきたいと思っています。