島根県松江市の国宝・松江城近くで建設中の高さ19階の高層マンションを巡り、建設中止を求めた仮処分の申し立てが却下されたことを受けて、建設に反対する市民団体は3月20日、不動産会社などを相手取り、16階より上の階の取り壊しを求める裁判を起こす考えを明らかにしました。
【画像:松江城と建設中のマンションなど】

訴訟を起こすのは、松江市の市民団体「まつえ/風景会議」で、3月20日に記者会見を開き、経緯や今後の予定について説明しました。

市民団体は、松江城近くで建設中の高層マンションが景観を享受する権利を侵害しているとして、建設中止を求める仮処分を申し立てていましたが、松江地裁は、マンション建設が景観利益を違法に侵害しているわけではないとして、2025年11月に申し立てを却下しています。

これを受け市民団体は、マンションの事業者3社と一部所有者を相手取り、近隣のビルで最も高い44メートルを超える16階より上の階の部分の取り壊しを求める訴えを、3月中を目途に起こす考えを明らかにしました。

「まつえ/風景会議」の本間順一代表は、「景観が壊れることを分かっていながらこれを作り上げた。これは絶対に許すことはできません」と訴訟の理由を語りました。

松江市殿町の高層マンションは、大阪の不動産会社が計画。19階建てで高さは約60メートルと県内最大級とされ、近くの国宝・松江城天守を超える見込みです。

市民団体は今後さらに、過去20年間の景観行政のあり方を問うとして、松江市を相手取った訴えを起こすことも検討しているとしています。

TSKさんいん中央テレビ
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