静岡県牧之原市や吉田町に大きな被害をもたらした国内最大級の竜巻は3月5日で発生から半年が経ちました。復旧・復興に向けた生活再建の“現在地”を見つめます。

池ヶ谷透矢さん(3月5日):
ここが自宅のあったところで、いま解体が進んで更地の状態になっている

牧之原市に住む池ヶ谷透矢さん(25)。

半年前の“あの日”、大切な我が家を失いました。

池ヶ谷透矢さん:
今こうなって、意外と広いなというのが率直な気持ち

2025年9月5日、牧之原市と吉田町を襲った“国内最大級”の竜巻。

1人が死亡し、住宅被害は1700棟を超えました。

池ヶ谷透矢さん(2025年10月):
全部ガラスなどが割れて水浸しになったので、床もふかふかになったり抜け始めたりしている

屋根が飛び、窓ガラスも割れて室内がむき出しになってしまった住宅。

池ヶ谷さんの自宅は当初、市の調査で大規模半壊と判定されましたが、再調査の末に全壊と認定されました。

再調査を依頼したのは、全壊と大規模半壊では解体などに要する費用の補助額が大きく異なるからです。

池ヶ谷透矢さん:
今回思ったのは、自分が当事者になってみないと本当にわからないことがいっぱいあって、災害を受けた人の気持ちやどのように生活再建をしていくのかなど、いろいろ悩むことがたくさんあり、かなり勉強になることがいっぱいあった

ただ、街を見渡せば、いまだ手つかずとなっている住宅も数多く残されていて、公費による解体もようやく3月から始まるのが現状です。

池ヶ谷透矢さん:
お金の面も含め、次をどうしようか決められていない人もいるので、まだ時間はかかると思う

松下和馬さん:
振り返ればあっという間だったが、毎日は長かった。特に最初の3カ月はやることもいっぱい。書類もいっぱい。手続きをいろいろとやらなければならず、毎日時間が足りないくらい。ようやくここのところ落ち着きを取り戻して、振り返れば長くもあり短くもありという感じ

被害が特に大きかった細江地区から車で5分ほどの場所にあるアパートを仮住まいとしている松下さん夫妻。

松下和馬さん:
こちらが(被災した)家から持ってきた荷物。どうしても濡れたためカビが生えてしまうので、湿気やカビの防止でエアコンを入れっぱなし。娘の成人式のものもなんとか確保できた。成人式の時に着た着物ドレスだが、捨てられないし、残したいものなので

昨年末までに自宅の解体が終わり、現在は再建に向けてハウスメーカーとの打ち合わせを重ねていて、夏ごろには工事が始まる見通しです。

松下幸代さん:
次の家は平屋。2人だけなので。大きな窓はやめた

松下和馬さん:
大きな窓はシャッター付きにして、リビングは細い60cmくらいの縦窓で。リビングは大きな窓はやめた

松下幸代さん:
割れると困るので

松下和馬さん:
今回の竜巻でリビングにいたら、僕はおそらく全身にガラスを浴びてとんでもないことになっていた。リビングにいても問題がないよう、ハウスメーカーと話をした

慣れない場所での生活はストレスや不便さを感じることがなかったといえば嘘になりますが、1日でも早く“あの場所”に帰りたい…その思いだけで夫婦二人三脚、歩みを進めて来ました。

松下和馬さん:
国や自治体がしっかりしてほしい。(竜巻が)あったことはみなさん忘れないでほしい

松下幸代さん:
解体など、行政(の支援)を待っている人もたくさんいるので、そういう人たちも早く次の安定した暮らしができるようサポートしてもらえたらと思う

被災から半年。

復旧・復興への道のりは、まだ始まったばかりです。

テレビ静岡
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