東日本大震災からまもなく15年。東京電力・福島第一原発から約10キロの距離にある福島県浪江町大堀地区。いまこの地区に戻っている「大堀相馬焼」の窯元は1軒だけだが、この春から新たに工房を再開させようと準備を進める窯元がある。

■発展願い陶祖祭
2026年2月18日。浪江町大堀地区の神社で行われた「陶祖祭(とうそさい)」は、300年以上の伝統を誇る大堀相馬焼の陶祖・嘉績翁(かせきおう)を称えようと、昭和50年頃から行われてきた。震災後は中止されていたが、2025年に14年ぶりに再開した。
陶祖祭には、7軒の窯元など関係者約30人が参加した。大堀相馬焼協同組合の半谷秀辰理事長は「新たな気持ちで前に進んでいく、きっかけですから。大堀は大丈夫だよとPRしていきたい」と語る。

■春からは故郷で
この「陶祖祭」に、特別な思いで参加した人がいる。
いかりや窯の13代目・山田慎一さん。避難先の福島県白河市で大堀相馬焼の製作を続けてきたが、4月から故郷で新しい工房を稼働させる。
「震災後はあっという間で、無我夢中でやってきた。これからは浪江町や大堀地区がより良い大堀相馬焼の産地になるように頑張っていきたい」と山田さんはいう。
いかりや窯では、大堀地区の新しい工房で5月以降に観光客などに向けて体験教室を開く予定だ。

福島テレビ
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