シリーズで伝えている当初予算案から見る福島の現在地「福島の家計簿」。5回目の今回は、1兆2600億円の予算案を目的別に分類すると一番ウエイトが大きいのが「教育費」。福島県が力を入れる教育だが、その現場でも子どもたちの力を伸ばそうと新たな取り組みが進んでいた。
■子供の力をのばす
世界の開発途上国への技術協力や、海外協力隊の派遣などを行うJICA二本松。ここで授業を受けていたのは、郡山高校に2025年度に創設された「探究科」の生徒たちだ。
「探究科」の1期生は80人。学校の外での研修や様々な専門家の講義を通して、自分の興味のある分野を探す。探究科の生徒は「この回答はこれだけだっていうものではなくなったので、逆にこう考えたらどうなんだろう見たいな思考力とかはついたと思います」と話す。
■当初予算案の5分の1が教育費
2026年度の福島県の当初予算案のうち、約5分の1を占めるのが「教育費」だ。
教員の負担軽減のためのサポートスタッフ整備に約5億4000万円、低所得世帯の授業料などを減免した高校への補助に約1億5000万円など。
また、新規事業として高校生の「探究的な学び」推進のために6000万円が計上されている。
■新たな教育のカタチ
郡山高校の探究科でも、1年生で視野を広げ、2年生・3年生で進みたい分野の学習を深めて社会を生き抜く「考える力」を養うなど、生徒の将来を考えたカリキュラムを組んでいる。
福島県立郡山高等学校・探究学科長の飯豊利子さんは「これまでの学習のような、答えを暗記する・覚えることに特化した人間ではなくて、自ら課題を見つけ問を立て自分の頭で考える。そういうことができる生徒こそが、これからの社会で必要される輝く人材だと考えている」と語る。
世界に羽ばたく大人になってほしい。福島の「新たな教育」がはじまっている。