国民病ともいわれるほど多くの人が悩む春の厄介者、花粉症のシーズンをまもなく迎えます。効果的な対策や注意すべき点について取材しました。
◆子供の花粉症が増加…使える対策グッズも
福井市のドラッグストアコスモス板垣店では花粉症シーズンに備え、1月末頃から対策グッズを多く取りそろえたブースを設置しました。
目薬や飲み薬を中心に早くも売れ行きが好調で、2月に入って買い求める客が増えたといいます。
コスモス薬局店舗運営部エリア長の松崎亮さんは「鼻うがい、花粉予防ができるサイナスリンスという商品がおすすめ。花粉、ウイルスをしっかり除去できて子供でも使える。くしゃみや鼻水が辛いと来店する子供も来店するのでお勧めしている」と話します。
近年は子供の花粉症も増えてきていることから、子供でも使える薬や対策グッズを用意し、本格的な花粉症シーズンに備えます。
◆スギ花粉の飛散量…例年より少なくても要注意
一方、県や福井大学が発表している調査によると、県内で花粉の飛散はまだ確認されていません。
福井大学の坂下医師は「観測の規則があり、それで見るとまだ飛散開始にはなっていない。しかし実際に患者を見ている立場としては、敏感な患者はちらほらと来院しているので飛んでいる状況といえる」とします。
福井大学などは、今年の県内のスギ花粉の飛散予測について、例年と比べて少ないと発表しています。
ただ、20年前から30年前に比べて花粉の量そのものが増えているため、「少ない」と言っても症状が出るには十分な飛散量で、例年通りの対策が必要です。
◆発症年齢が低年齢化
また、近年増えていると言われている子供の花粉症については、実際に発症の低年齢化が進んでいるといいます。
坂下医師は「要因としては花粉そのものが多くなってきていることもある。親世代が花粉症だと、アレルギー体質は親から遺伝するので子供も発症しやすい」と説明します。
◆福井県民の花粉症有病率は全国ワースト12
さらに、こんな気になるデータもー
坂下医師:
「実は福井は花粉症有病率=県民の花粉症の割合が上位の県。北陸3県の中でも石川や富山は30番台なのに福井県は12番。石川・富山は海に面した県だが、福井はよく見ると海に面しているのは三国のほうだけで結構ぐるりと陸に囲まれているので、その分花粉が舞うのではと思っている」
そのほかの理由として、県内のスギの木が他の都道府県に比べてまだ若く、スギ花粉を飛散する盛りであることも、他県に比べて花粉症有病率が高い要因の一つだと分析します。
坂下医師は、今年の花粉の飛散開始は2月下旬と見ていて、花粉症の人もそうでない人も早くからマスクや眼鏡を着用することを勧めています。
◆花粉症の人もそうでない人も対策を
花粉症の人はもちろんですが、そうでない人もいつ発症するかわからないため対策をするようにしてください。
坂下医師は「外から帰ってくると目や鼻に花粉がつくので、鼻うがいや洗顔で洗い流すといい。衣類に花粉がついているので、コートは玄関で脱いでリビングには持ち込まないことがかなり重要」とします。