菊陽町にあるTSMCなど半導体関連企業の相次ぐ進出を受け、熊本県が独自に実施している水質調査についてです。
18日開かれた県環境モニタリング委員会で、TSMCの第1工場の本格稼働後、一時、濃度が上昇した有機フッ素化合物について、引き続き低下傾向にあることを明らかにしました。
熊本県は、菊陽町に進出した台湾の半導体製造大手TSMCの第1工場の本格稼働の前と後で、地下水や河川、大気など環境への影響を調べています。
調査では国の規制物質だけでなく、有機フッ素化合物など約1万種類の規制外物質も調べています。
これまでの調査で、おととし12月のTSMC第1工場の本格稼働後、熊本北部浄化センター下流の坪井川などで、有機フッ素化合物PFBSやPFBAの濃度が一時、上昇しましたが、その後、低下に転じています。
きょう開かれた県環境モニタリング委員会では、最新の調査結果でもこれらの濃度が「低下傾向にある」と報告されました。
国内で河川のPFBSやPFBAの濃度を定める基準値はなく、飲料水の目標値があるドイツやアメリカと比べてもかなり低い濃度だということです。
また、熊本県は坪井川で、新たに規制外物質で金属のタングステンの濃度が本格稼働前と比べて高くなっていることを報告。一方で、タングステン自体が自然界に広く存在し、リスクが低いと考えられ、濃度もかなり低いことから「変化は確認されない」としました。
熊本県は設備を新たに導入し、これまで大学に分析を依頼していたPFBSやPFBAなど一部の化学物質を、来年度から県の保健環境科学研究所で分析する方針です。