2月23日、天皇陛下は66歳の誕生日を迎えられる。
今から20年前の平成18(2006)年2月、46歳の誕生日にあたり行われた記者会見で、皇太子時代の陛下は、前年の11月に結婚した妹・黒田清子さんや秋篠宮妃紀子さまのご懐妊についてのご感想や、雅子さまと愛子さまへの思いを語られた。
平成18(2006)年2月26日放送「皇室ご一家」(第1362回 皇太子さま 46歳の誕生日)を振り返る。
なお、本記事は当時のナレーションをそのまま記載。現在の天皇皇后両陛下をそれぞれ「皇太子さま」「雅子さま」などと記載する。
46歳の誕生日に際して
皇太子さまは、2月23日、46歳の誕生日を迎えられました。誕生日に際しての記者会見では、記者会からの質問に答え、去年結婚された黒田清子さんについて話されました。
《皇太子さま おことば》
「11月には、妹の清子が結婚しました。その時は、清子が皇室を離れることに一抹の寂しさを覚えましたが、幸せそうな様子に兄としてとてもうれしく思っています。少しずつではありますけれども、新しい生活にも慣れてきたと思いますが、末永い幸せを祈っています」
秋篠宮妃紀子さまのご懐妊の兆候について。
《皇太子さま おことば》
「つい先ごろ報じられた秋篠宮妃の懐妊の兆候は、私たちにとっても大変うれしいことです。秋篠宮から電話で報告を受けましたので、私からは、『それは良かった。』ということと『お大事に』ということを伝えました。ただ、まだ正式に発表できる前の段階だと思いますので、殊に今は、静かな環境が保たれることが大切なのではないかと思います。私たち二人共に順調な経過を心から願っています」
さらに雅子さま、そして4月から幼稚園に入園される愛子さまについて話されました。
《皇太子さま おことば》
「雅子は皇族としての自身の役割と皇室の将来を真剣に考え、これまでも努力してきましたし、現在もそのように考えて行動しており、私もそれに支えられています。環境の改善を勧めた医師団の見解は、こうした私たちの努力を更に実現していくために有意義なものであると考えてのことと思っています。」
「私自身雅子には今までの経験をいかしたライフワーク的なものが見つかると良いと思っています。」
「雅子も育児に心を砕いており、二人で話し合う機会も多く持つようにしています。これからは、学習院幼稚園の先生方の教育方針を尊重しつつ、愛子が幼稚園では同世代の子供たちとの遊びを通して社会のルールを始め様々なことを学び、健やかに成長していってほしいと願っています。」
皇太子さまの一年
皇太子さまのこの一年は、大変お忙しい年となりました。
21世紀、初めての国際博覧会となった「2005年日本国際博覧会(愛知万博)」が去年3月に開幕。皇太子さまは、博覧会の名誉総裁を務められました。
「自然の叡智(えいち)」をテーマに、世界の120カ国と4つの国際機関が参加して、9月までの半年間開かれました。開催期間中5回、皇太子さまは会場を訪れ、精力的に各パビリオンを見て回られました。
4月に東京で開かれた「ベルリンの至宝展」。この催しは、日本とドイツとの交流をさらに深めようと企画された「日本におけるドイツ2005/2006」の中心行事です。皇太子さまはドイツ年の名誉総裁に就任されました。
ドイツのケラー大統領夫妻と会場を回り、和やかに歓談されました。
同じ4月、大阪の淀川河川公園で行われた「みどりの愛護のつどい」にご出席。自然を守る大切さを訴えられました。
また大阪市内では、ロボットサッカー大会世界一の大阪チームのプレーを楽しそうにご覧になりました。
「人権問題」にも大きな関心を寄せられる皇太子さま。5月には雅子さまと共にユニセフのシンポジウムに出席されました。
献血推進全国大会ご出席のため、7月、和歌山県をご訪問。日本赤十字社の名誉副総裁として福祉に積極的に取り組まれている皇太子さま。様々な分野でのご公務を続けられています。
7月には、また雅子さまと一緒に愛知万博を訪問されました。1年8カ月ぶりに地方でのご公務を務められた雅子さま。皇太子さまは、雅子さまを気遣いながら会場を回られました。
8月には、ご一家で栃木県の那須御用邸でご静養に。
9月には、愛知万博の閉会式に出席されました。
《皇太子さま おことば》
「博覧会を訪れた多くの人々の一つ一つの感動が、やがて全世界に広がって、様々な地球規模の問題に立ち向かう大きな動きとなることを心から希望して、閉会の言葉といたします」
9月下旬、山梨県の八ヶ岳に登られました。標高2524メートルの編笠山(あみがさやま)で黄色く色づき始めた初秋の景観を楽しまれました。
この夜山小屋に一泊。翌日は標高2715メートルの権現岳(ごんげんだけ)へ。皇太子さまが山小屋に泊まられたのは13年ぶりでした。

国民文化祭ご出席のため、福井県を訪問されたのは10月のことでした。児童科学館では、子供たちのお遊戯に飛び入り参加。
岡山県で11月に開かれた障害者スポーツ大会。皇太子さまは、多くの参加者に優しく声をかけ励まされました。
今年、最初に地方におでかけになったのは北海道でした。
1月下旬、苫小牧で開かれた国体スケート競技会へ。選手たちの動きを熱心に追いかけられました。
2月には、雅子さまと共に東京で盆栽展をご鑑賞。時折雅子さまの笑い声もきかれ、楽しいひとときとなりました。
3月半ばには「世界水フォーラム」ご出席のため、メキシコを訪問される皇太子さま。
開会式翌日、全体会合では基調講演をされる予定で、その準備で大変お忙しいとのことです。
(「皇室ご一家」第1362回 平成18年2月26日放送)
