2026年、順調に宮崎での春季キャンプが続く福岡ソフトバンクホークス。小久保裕紀監督(53)は、1年前の2025年の春季キャンプでのインタビューで、“ホークスの顔” 柳田悠岐選手について「DHが理想」と応えていたが、10月で38歳になる柳田選手の起用法について、現段階では、どう考えているのか。
“ホークスの顔” 柳田の起用法は
「う~ん、DHが増えるのは、間違いないかなと思いますね。思いますけれども…」と指揮官は言葉を繋いだ。

外野手には、近藤健介選手(32)や周東佑京選手(30)をはじめ、昨シーズン、最高出塁率のタイトルを獲得、躍進した柳町達選手(28)やケガからの復活を目指す正木智也選手(26)らもいる。

▼小久保裕紀監督「去年(2025年)の考えでいくと『レフト柳田、守らせます。センター(周東)佑京がいます。ライトは近藤(健介)』ってなったら、他の選手たち、外野手は一生、試合に出られないみたいになる。柳田が、DHに入ることによってレフトは空きますよね。正木、チャレンジしますか。笹川(吉康)チャレンジしますか。柳町、チャレンジしますかというところに去年は持って行きたかった」
▼小久保裕紀監督「今年はそういう点でいくと、柳町が既に一歩リードしたかたちで、去年のキャンプとは全く違う立ち位置で入っています」

▼小久保裕紀監督「(山川)穂高を休ませる時に『今日は、じゃあ代打で行きましょうか』というよりは『柳町も使いたいよね』ってなる。その時に、もし柳町が、ファーストを守れるのなら(と思って練習させている)。大学4年生の春の1シーズン、サードを守ったというので、それを聞いたから(内野も)やってみたらっていう話(になった)」
指揮官は、ポジションを流動的にし、柳田、近藤、山川らベテランの主軸を休ませながらシーズンを戦い抜く考えを示した。
“王イズム”は継承するが…
▼小久保裕紀監督「あとはやっぱり。1つのポジションで143試合出るという、これ自体がもうそういう目標設定をする選手も少なくなってきていますよね。ベテランを休ませながら、その時に代わりの選手がそのポジションに入らないといけないという準備は、やっぱりキャンプの時にしておかないといけないので」

▼小久保裕紀監督「我々は、やはり“王イズム”を継承という点ではね『レギュラーは、143試合出て当たり前で、その日しか見に来れないファンのために出続けるんだ』というイズムもあるんですけども」

▼小久保監督「優勝するということを考えて考えた時に、そのストーリーのオーバーワークになって長期離脱になるのであれば、ちょっとその前に軽症で済ましておこうというマネジメントも必要な時代になっています」
役割分担『複数リーダー制』の導入
また指揮官は、組織の構造面でも、負担を減らす取り組みを今シーズンから始めている。それは、リーダーを1人に決めず、役割を皆で分け持つ『複数リーダー制』の導入だ。

▼小久保裕紀監督「やっぱり選手会長とかが全部、担っていかないといけなくて、結局、その1人に負担が全部のしかかってしまうので、やっぱり役割分担があるリーダー制を取った方がいいというのが、最近のスポーツ界ではそっちの方が強いチームが長く続けられるっていうことが、証明されつつあるみたいなので、なら世界一を目指す球団なら取り入れましょうみたいというところからのスタートです」

指示を待つのではなく、選手自らが考え、動き出す“自走する組織”へ。ホークスは、今『真のプロフェッショナル集団』へと進化を遂げようとしている。

▼小久保裕紀監督「決定者は組織なので当たり前にいないといけないんですけど、監督が誰になっていこうとも古き良きものと古臭いものの選別みたいなことがチームの選手のなかで受け継げられていく、みたいな。始まったばっかりなので。スタート。スタート地点ということですね」
1年後の自分へのメッセージは?
そしてインタビューの最後に『1年後の自分へ向けたメッセージ』をお願いした。
▼小久保監督「去年、俺、なんて書いたん?」
▼記者「覚えていますか?」
▼小久保監督「覚えてないよ。健康のことしか気にしていないので」
そう、まさに健康のこと。2025年のインタビューで、1年後、2026年の自分へのメッセージとして記した言葉は『腰は治ったか?』。腰痛に悩まされていたらしいが…

▼小久保裕紀監督「これテレビの中で初めて言っていいですか?これ、実は治ったと言いますか、去年、シーズン中に手術しました」

▼小久保裕紀監督「あまりにも悪すぎて、交流戦の阪神戦が終わって、その次の日に入院して、そのまま2時間後に手術しました。その週の金曜日に後半戦のロッテ戦の采配をしました。それに比べたら今、すごい快適です。去年の今頃に比べたら全然、快適です」

「来年の俺?」と言いながら指揮官が記した言葉は『笑顔』。

▼小久保裕紀監督「来年の1年後でしょう?俺が、笑顔があるかどうかです。笑顔がある1年後にしたいんです。仏頂面でね、苦し過ぎたシーズンの振り返りをしている自分じゃなくて、笑顔で話せる自分でありたいので。笑顔です」
(テレビ西日本)
