シリーズ「市町村発!ジモト百科」です。
宮城県内35市町村に地域の自慢や、地元だからこその話題をアンケート調査しました。
今回は、涌谷町。およそ700年続く神事で行なう占いがよく当たっているそうなんです。

涌谷町箟岳の山頂にある箟峯寺。
大同2年=807年に当時の征夷大将軍坂上田村麻呂が建立したと伝えられています。

神仏混淆の箟峯寺。境内にある神社白山堂で行なわれる神事について、涌谷町からこんな情報をいただきました。

「箟岳白山祭の占いが、近年、実はよく当たっている!」

町に問い合わせてみました。

涌谷町企画財政課企画班 金野暁主任主査
「日本で初めて“金”が採れた町涌谷町の「金野」と申します」

一度聞いたら忘れない自己紹介の金野さんが「よく当たる」というのは、白山祭という行事で占う毎年の天候と農作物の出来。
毎年1月の第4日曜に行う「御弓神事」で、稚児が矢を射た結果からその年を占います。
白山祭は鎌倉時代末期に始まったとされ、およそ700年という長い歴史を持つ県の重要無形文化財です。

涌谷町企画財政課企画班 金野暁主任主査
「矢が的中するとその月は天候が安定、上の方に外れると台風・大風に注意、下の方に外れると地震が心配されると伺っている。2022年は2月3月が地面に外れ、3月に最大震度6強の福島県沖地震発生。2024年はすべて矢が的中、作況指数が宮城県は全国1位になった年ですね。去年もすべて矢が的中。天気が良くなりすぎたため県内は雨不足でダムの水が渇水、全国的なニュースになった」

確かに、当たっています。箟峯寺の住職に聞きました。

箟峯寺松本坊・坊城延溟住職
「まあ当たりすぎというか、そんな感じかもしれないですけどね。その年でね、いろいろ違っていくということになるが、昨年はそういう形では面目施した(高い評価を得た)というか」

今年、矢を射る大役を任されたのは、涌谷町に住む大和田周佑君4歳と、加美町に住む伊藤蓮君2歳。
正月明けの1月8日、御弓神事に向けて厄払いが行われました。

住職たちの読経に驚いたのか、2歳の蓮君は大泣き。それでも、無事、厄払いを終えました。

蓮君の父・伊藤道直さん
「本当は3歳になったらと思ったが、まだ2歳8カ月なのでちょっと不安なのですが、頑張ってほしい。」

マイクがどうしても気になる周佑君は…

4歳・周佑君
「頑張ります!」

迎えた白山祭・「御弓神事」当日。神様の化身として参加する稚児二人は、神事に向けて準備中でした。

西ノ入菜月アナウンサー
「今どんな気持ち?」
4歳・周佑君
「うれしい。」
西ノ入菜月アナウンサー
「なんでかな?」
4歳・周佑君
「たのしいから」

2歳の蓮君も・・・?

蓮君の母
「緊張してる?」
2歳・蓮君
「(首を横に振る)」

準備は万全です!

西ノ入菜月アナウンサー
「いよいよ御弓神事が始まります。今年の占いはどのような結果になるでしょうか?」

練習はなく、いきなり本番に挑むのがこの御弓神事。
地元の人たちが見守る中、裏に「鬼」と書かれた的を狙い、住職の支えを受けながら稚児2人が12本の矢を交互に放ちます。

静寂に包まれる中、1本目、1月の矢を放つのは、2歳の蓮君です。

「(歓声)おお~!」
西ノ入菜月アナウンサー
「下の方に当たりましたね」

続いて・・・、4歳の周佑君!

「(歓声)おお~!!」
西ノ入菜月アナウンサー
「的の上の方に当たりました!」

周佑君も8月・10月の矢が命中!12本中8本が見事命中!

占いは、矢の当たり方に、住職たちが、新年1月3日に引くおみくじの結果を加味して決まります。今年はどうなるでしょうか。

箟峯寺中之坊・末永郁雄住職
「今年一年全体的には天候は順当で、コメの方は平年よりも豊作になる見通し、小麦の方が非常に良い出来栄えになる予想。野菜は全般的に上作の予想、良い1年になりそうな的の当て具合」

今年は、天候、作柄ともに良いという予想になりました。

西ノ入菜月アナウンサー
「楽しかった人~」
蓮君の母「はーい(手を挙げさせる)。家族みんなで健康に過ごせますようにと願いたいと思います」

西ノ入菜月アナウンサー
「始まる前どれくらいドキドキした?」
4歳・周佑君
「これくらい」(手を開く)

峯寺松本坊・坊城延溟住職
「結構的に当たりましたのでね、ぜひ過ごしやすい1年であってくれれば」

およそ700年に渡り地域の1年を占い続ける白山祭の御弓神事。
良い年になるように願う地元の人たちの思いと、長い歴史が支える伝統行事です。

仙台放送
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