河野外相の発言は毎回 “男前”

 
 
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ここのところ河野太郎外相の発言がいつも “男前” だ。 

今週カナダで開かれた、北朝鮮に関する外相会合では「北の微笑み外交に目を奪われるな」と、南北対話に無邪気に期待する韓国やカナダに警告し、会議を圧力重視に導いた。

慰安婦合意について韓国がぐずぐず言っていることに対しては「協議には応じない」とゼロ回答。もともと「合意の変更は日韓関係を管理不能にする」と明言しており、こちらの対応も百点満点。

中国の王毅外相に「あなたのお父さんは正直な政治家だったが、あなたの発言には失望した」と失礼なことを言われた時は「中国は大国としての振る舞いを身につけろ」とやり返し、喝さいを浴びた。

毎回自分の言葉で言うべきことをきちんと言っている。

こんな日本の外務大臣を、私は初めて見た。
 

安倍首相が後継指名するのは…

 
 

河野さんが所属する麻生派は59人。

安倍首相の細田派96人に次ぐ第2派閥だが、総裁候補がいない。

菅官房長官とも近いということもあり、今年かその次の総裁選に出馬するかもしれない。

安倍さんは岸田さんではなくて、河野さんを後継指名する可能性もある。
 

安易な脱原発論を撤回せよ

変人が首相になった例として小泉純一郎さんがいる。

どこかで大化けしないと変人は首相にはなれない。

小池百合子さんも去年大化けして、一時初の女性首相という声もあがったが、残念ながら”小池の乱”は鎮圧された。

今は死んだふりをしている。もしかしたら、復活するかもしれない。

河野さんに一つだけ言わねばならぬことがある。

もし河野さんが首相になりたいのなら、安易な脱原発論など、これまでの非現実的な主張は、勇気をもって撤回すべきだ。
 

平井文夫
平井文夫

言わねばならぬことを言う。神は細部に宿る。
フジテレビ報道局上席解説委員。1959年長崎市生まれ。82年フジテレビ入社。ワシントン特派員、編集長、政治部長、専任局長、「新報道2001」キャスター等を経て現職。