6月特集は「ウィズコロナの日常」。
会話を控え、もくもくと食べる「黙食」。新型コロナウイルスの感染対策として学校給食でも取り組まれてきたが、新たな動きが出てきた。

宮崎県教育委員会は感染対策として、県立学校に「黙食の徹底」を求めてきたが、6月3日の通知でこの言葉を削除した。このほか、千葉県教育委員会では4月に、対面での黙食を認める方針を示している。
教育現場もウィズコロナにシフトしていく中で、コロナ前のような楽しい給食の時間へと戻りつつあるのだろうか。

黙食の一例(出典:政府インターネットテレビ)
黙食の一例(出典:政府インターネットテレビ)
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子どもはストレスを抱えている…千葉県教委は「対面での黙食」認める

千葉県教委の担当者に聞くと、コロナ禍ではグループ活動などが制限されたこともあり、児童生徒にはストレスや運動不足の傾向もみられるという。

マスクの常時着用によるコミュニケーションの阻害も感じられ、こうした状況を少しでも解消できればと、対面での黙食を認めることにしたとのこと。

千葉県教育委員会の方針(提供:千葉県教育委員会)
千葉県教育委員会の方針(提供:千葉県教育委員会)

それまでの給食では授業と同じように、全員が黒板の方向を見て食べていたが、現在は飛まつが飛ばないように机同士の距離をとりつつ、向かい合って食べることもあるという。

もちろん、感染対策の徹底は前提で黙食自体は続けられている。会話をしたい場合は食事を終えてからマスクを着用して話すことになるとのこと。学校教育活動と感染対策を両立できるよう、できることから取り組んでいるようだ。