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6人死亡の北九州アパート火災 “放火殺人”初公判 「私は関係ありません」元住人の男が起訴内容否認【福岡発】|FNNプライムオンライン
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6人死亡の北九州アパート火災 “放火殺人”初公判 「私は関係ありません」元住人の男が起訴内容否認【福岡発】

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2017年、北九州市の木造アパートに放火し、住人6人を殺害した罪などに問われている男の初公判が開かれ、男は、起訴内容を全面的に否認した。

6人死亡の『中村荘』火災 初公判

落ち着いた様子で前を見つめる男。殺人などの罪に問われている井上浩二被告(58)だ。

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住人6人が死亡したアパート『中村荘』の火災から9年。極めて厳しい刑も予想される裁判員裁判の初公判が、10月5日福岡地裁小倉支部で行われた。

2017年5月7日、午後11時すぎ―。北九州市小倉北区清水の2階建てアパート『中村荘』が、燃え盛る炎に包まれた。

「火がぼーっと燃えて、火が出たまま。家に物を取りに帰るとか、そんなものではなかった。アパートから出るのが精一杯だった」(当時1階にいた住人)

「誰も助けに行けない。真っ赤で火の海だったから」(中村荘の関係者)と火の勢いの凄まじさを振り返る。

時アパート内には14人がいたが、このうち6人が逃げ遅れて犠牲となった。

出火原因の特定は難航したが、発生から7年後の2024年9月、事態が急転した。

警察が放火などの疑いで容疑者の逮捕に踏み切ったのだ。

逮捕されたのは、無職の井上浩二被告。井上被告は、中村荘の元住人だった。

逮捕後の記者会見で、当時、福岡県警捜査1課長だった橋本浩輔氏は、「1日たりともこの事件のことを忘れたことない。被疑者の逮捕を諦めたことも1度もありません」と執念の捜査で容疑者逮捕に至ったことを強調した。

生活困窮者の拠り所だった中村荘

『中村荘』は、家賃が安く、生活に困っている人の簡易宿泊所のような役割も担っていた。

火事の犠牲者の1人、河野正裕さん(当時77)を支援していた北九州市のNPO法人『抱樸(ほうぼく)』の常務、山田耕司さんは、「彼が亡くなったこと、6名も亡くなったことが凄くショックだった」と当時を振り返る。

「河野さんは、アルバイトをしながら生活していた。野宿だったが、『ネットカフェなどでの生活は厳しい、料金も高い』ということで、火事の2カ月前、2017年3月に中村荘に入った。

何があったのかを知りたい。井上被告が本当に犯人なのかどうかはあるが、事実をきちんと話していただきたいと思っている」と山田さんは、裁判の行方を注視している。

岩﨑優さん(当時60)も『中村荘』の火事で亡くなった犠牲者の1人だ。

カラオケが好きで、よくスナックを訪れていたが、火事の日に限り、知人の誘いを断って職場から直接、中村荘に戻ったという。

岩﨑さんを知る人は、「あの日、スナックに来れば助かっていたかもしれない」と仲間内で話していた。

被告「私は関係ありません」

そして迎えた初公判。罪状認否で井上被告は、「私は関係ありません」と小さな声で、やや早口に無罪を主張した。

検察側は冒頭陳述で、「知人に対し、中村荘の居住環境への不満などを述べて、『火を付けようか』などと言ったことがあった」と主張。

更に井上被告が、自宅から中村荘まで原付バイクで移動する様子が周辺の防犯カメラに映っていた上で、自宅から犯行に使われたとみられるガストーチが見つかったと明らかにした。

一方、弁護側は、「放火する動機が認められない」とし、別に犯人がいる可能性があると主張した。

争点は『事件性』と『犯人性』

果たして『火事は放火だったのか?』そして、『井上被告が火を付けたと言えるのか?』

今回の裁判では、これら『事件性』と『犯人性』が大きな争点となっている。

検察側は、様々な証拠の積み重ねで、井上被告の犯行だと主張しているが、弁護側は直接的な証拠がないことで有罪の立証が不十分、つまり無罪であると主張している。

公判は、初公判を含めて19回に及ぶ見通しで判決は、2027年1月14日の予定。裁判員は“究極の判断”を迫られることになりそうだ。

(テレビ西日本)

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