ビーチサンダルやげたを履くと、足の指に触れる「鼻緒」の辺りが痛くなることがある。指の皮がむけたりすると、歩くのもつらくなってしまう。
しかし、諦めないでほしい。靴選びのプロ「シューフィッター」の佐藤靖青さんによれば、工夫やグッズで改善できるという。
体重移動によってひもが食い込む
最初に気になるのはなぜ、鼻緒の辺りが痛くなるのか。「もともと負担がかかりやすい構造なんです」と佐藤さんは言う。

鼻緒がある履物はほとんど、“足の親指と人差し指の間”に、ひも状の素材が当たるタイプ。このひもが歩く時の体重移動によって、指の間に食い込んでしまうのだ。
「似た形状でも『わらじ』は、足の甲などに巻いたひもで(負担を)分散しやすいです。ビーチサンダルやげたは“指の間”だけで支えるので、こすれてしまうんですね」
痛みから守る「2つの方法」
痛みに悩まされたくないならどうすればいいのか。佐藤さんは、ビーチサンダルとげたどちらにも通じるとして、2つの方法を勧める。
一つ目は、鼻緒部分にクッションを作ること。100円ショップやドラッグストアでも買える「サンダル用のトングカバー」を鼻緒部分につける。または、衣料品店にある「5本指ソックス」や「足袋型のソックス」を履くと、摩擦のダメージを抑えられるという。

「5本指ソックスには、足の指やかかと部分の肌があらわになるタイプもあります。ビーチサンダルやげたにも合わせやすいです」