調味料などでうっかり汚してしまうことのある「冷蔵庫」。湿気の多い時期は、汚れを放置すると食品が傷みやすくなる恐れがあるという。

どうすれば、清潔かつ安全な環境を保てるのだろうか。夏場に知っておきたい冷蔵庫のお手入れや食品の保管術を、片づけと掃除のプロ・せのお愛さんに教えてもらった。

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NG習慣な「扉の開けっ放し」

冷蔵庫内は外気との温度差が大きく、結露が起きやすい。また、食品や調味料の汚れもたまりやすい。そのため、カビが広がりやすい環境にあるといえる。

「庫内にカビが発生すると食品に“カビ臭”がつくだけでなく、食品そのものにもカビが生えて無駄になる恐れがあります。気づかずに食べてしまい、体調を崩す危険性もあるでしょう」

開けっ放しは避けよう(画像はイメージ)
開けっ放しは避けよう(画像はイメージ)
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そのような状況を防ぐため、3つのコツがあるという。 

1つ目は「庫内の温度を低く保つ」。扉を開けっぱなしにすると庫内の温度が上がるため、食品を出し入れしたらすぐ閉める、が鉄則だ。

「食品を入れすぎないことも大切です。冷蔵庫のスペース全体の7割程度にとどめてほしいですね。パンパンに詰まっていると冷気が行きわたりにくいので、庫内の温度が上がったままになりやすくなります」

調味料や野菜くずに注意!

2つ目に注意したいのが、カビの餌となる「庫内の汚れを放置しない」。除菌シートやアルコールスプレーをかけたキッチンペーパーでこまめに拭き取ろう。

調味料の置き場所は要注意(画像はイメージ)
調味料の置き場所は要注意(画像はイメージ)

「こぼれた調味料や野菜くずは放置せず、気づいたときに掃除しましょう。調味料のボトルなどが汚れている場合は、拭いてから入れることで庫内の汚れを防げます」