吸収率が2.5倍に上がったという報告がされています。魚は生で食べたほうがお得な場合が多いですが、サケに限ってはフライパンでの調理がお得なのです。

栄養価を余すことなく摂ることができる「サケの南蛮漬け」を紹介します。
サケは焼く前に酢に漬けることでEPA・DHAの加熱による酸化を防ぎ、また10分酢に漬けるだけで、旨みや機能性もアップ!
酢に漬けたサケの切り身をフライパンで加熱したら、玉ねぎと合わせて、酢とアスタキサンチンの強力なタッグで栄養価MAXの南蛮漬けにしましょう。

●サケの南蛮漬け
1)サケを酢に10~15分ほど漬けてから水分を拭き取り、両面に軽く小麦粉をはたく。フライパンにオリーブオイルを加熱する。
2)温度の上がったオリーブオイルに皮を下にしてサケを入れ、オリーブオイルを身にかけながら揚げ焼きをして完成。
皮には全体の4分の1の栄養価がある
サケの皮にはDHA・EPAなどが、ビタミンAやタウリンなども全体の4分の1近くも含まれています。
コラーゲンやアスタキサンチンも豊富なため、食べないと大ゾンです。ただし脂が多いため、焦がしすぎないように注意が必要です。
貴重な栄養素であるプロテオグリカンは鼻の軟骨にだけ存在しています。
カルシウムは骨に9割が含まれます。骨はサケ缶でも摂ることができますが、中骨と中落ちだけを缶詰にした「中骨缶」なら、カルシウムは鮭缶のさらに10倍の量になります。
サケのプロテオグリカンは保水機能に富んだ成分で、コラーゲン、ヒアルロン酸に続く美容・健康の機能性成分。
美肌作用や関節の軟骨の代謝を助ける効果、更年期の症状に関連したコレステロールの低減など、様々な機能が発見され、美容成分としても注目です。

監修者:
濱裕宣
東京慈恵会医科大学附属病院栄養部部長。日常生活で活かせる健康と栄養バランスをモットーに、患者の立場に立った食生活に向上指導にあたる
赤石定典
東京慈恵会医科大学附属病院栄養部。栄養食事指導によって、病態改善・治療・治癒への貢献を目指す