参院選後、初の本格論戦となる臨時国会が始まり、岸田首相は旧統一教会と正面から向き合う姿勢を示した。こうした中、山際大臣が教団トップと面会していたことを初めて明かし、「記憶はあったが記録がなかった」と釈明するなど逆風が強まっている。

首相にヤジ 細田議長の追加説明いつ?

10月3日、臨時国会が召集され、旧統一教会問題をめぐる渦中の議員が一堂に会した。

岸田文雄首相:
旧統一教会との関係については、国民の皆さまの声を正面から受け止め、説明責任を果たしながら信頼回復…

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岸田首相の所信表明演説では、「隠しちゃダメだよ!」「(細田)議長の説明責任は!?」などと、初日から野党の激しいヤジが飛んだ。

文書1枚での接点公表が物議を醸した細田博之衆院議長は、記者から追加で説明する時期について聞かれると「なるべく早く出します」と述べ、「次も紙だけなんですか?」という問いには答えなかった。

そして、久々に姿を見せた自民党の生稲晃子議員。

本会議場では笑顔を見せていたが、この直前、記者の「選挙前、関連団体に替え歌で激励されたと報道がありましたが」という問いかけには反応せず、近くにいた議員に声をかけて本会議場へと入っていった。

教団トップとの面会認めた山際大臣 野党が揶揄

一方、安倍元首相の国葬の日に“後出し”で接点を公表した立憲民主党の辻元清美議員は、榎並キャスターの直撃に「細田議長の方が問題」と切り返した。

榎並大二郎キャスター:
追及する上で、何か姿勢に変化というのは。

辻元清美議員:
ありません。細田さんは議長でしょう。しっかり説明してもらわないと。

旧統一教会問題が大きな争点になる臨時国会。岸田首相は演説で、自らの判断で教団を名指し、正面から説明する姿勢に変化したと述べた。

ところが、またもや新事実を明かした人物がいた。山際経済再生相だ。出席を認めていた2018年のイベントで、教団トップの“マザームーン”韓鶴子総裁と面会していたことを3日の会見で初めて明かした。

山際大志郎経済再生相:
私自身は代表の方にどこかでお会いした記憶があったんですが、私自身の事務所にその記録が残ってないものですから。

「韓総裁と会った記憶はあったが記録がなく、不正確なので話すことができなかった」と苦しい説明をした。立憲民主党の泉代表は山際大臣をこう揶揄した。

立憲民主党 泉健太代表:
「瀬戸際大臣」というふうに言われるようですね。お辞めいただくのがふさわしいんじゃないかと思います。

69日間に及ぶ国会論戦、野党は山際大臣の辞任を求めるなど徹底追及する構えだ。

(イット!10月3日放送)