厳しい暑さを感じるようになり、熱中症に警戒が必要。
対策としては水分補給が欠かせないが、特に屋外や工場などの暑い職場で働く人たちの状況を会社が把握するのは難しいかもしれない。そんな中、無料で飲み物がもらえる自動販売機を使った熱中症対策のサービスが登場した。

(出典:サントリー食品インターナショナル)
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熱中症対策の自販機が登場

サントリー食品インターナショナルが、熱中症対策を目的とした自動販売機「DAKARA給水所」を展開しているのだ。

法人向けのサービスで、専用カードを自販機にタッチして商品ボタンを押せば、飲み物が1本無料で受け取れるというもの。今年の3月に新サービスとしてリリースされた。

(出典:サントリー食品インターナショナル)
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企業側でカード1枚当たりで1日にもらえる飲み物の上限や種類を設定可能で、利用できる時間や曜日も細かく調節できる。

導入費用は専用カード代のみとなり、商品管理や代金管理の費用も0円だという。さらに契約した企業は、従業員に渡したカードごとの利用状況が確認できるようになり、熱中症対策にも役立てることができるとのことだ。
(※飲料費用や自販機の電気代は法人負担。利用状況の確認は、個人情報に関する契約が必要になる)

同社は、昨年10月に首都圏限定でオフィスのコミュニケーション活性化を目的とした、2人で使えば飲み物が無料でもらえる「社長のおごり自販機」を開発しており、「DAKARA給水所」はその発展版ともいえそうだ。

なお「社長のおごり自販機」は今年5月からは全国展開をしており、22年度中に200社の導入を目指している。

(参考記事:2人で使えばタダになる!? 雑談を促す“社長のおごり自販機”が登場…導入企業に効果を聞いた

飲料の発注や在庫管理などの手間が企業の課題

従業員は無料で飲み物を手に入れることができるので、より水分補給がしやすくなることだろう。自販機で従業員のコミュニケーション活性化に続き、今度は熱中症対策だが、どういうきっかけで開発したのか?また寒い季節はどうなるのか?

 気になる点を、サントリー食品インターナショナルの担当者に聞いてみた。


――「DAKARA給水所」はどんな思いから開発した?

高温作業や熱中症リスクを伴う工場などを想定した法人様向けの課題解決のために開発しました。熱中症対策で、企業負担で飲料配付を行っている企業様が増えてますが、飲料の発注・在庫管理から冷蔵庫に冷やすまでの手間が、法人様の課題になってました。

一方、従業員様もいつも同じ熱中症対策飲料で飽きるといった声や、会社から支給されるものは冷えていないことがあるといった声があり、自販機でそういった課題を解決したいと思ったのが開発の経緯となります。また、誰がどれだけ飲んでいるか可視化できる点も、安全管理の面でソリューションとなっております。


――会社側が社員の水分補給を把握するのは重要なの?

企業には安全配慮義務というものが存在し、その責任者も配備されているので、熱中症患者を発生させない・リスクを把握するという点で重要と考えています。


――あまり使わない社員を、会社が指導することもある?

そういったことも想定しています。

熱中症リスクの高い製造業・工場などでの需要を想定

――「社長のおごり自販機」ではなく、「DAKARA」の名をつけた理由は?

熱中症対策の自販機であることが分かるよう、熱中症対策と相性のいい商品があるDAKARAブランドの名前を使いました。


――どんな会社や企業からの需要を見込んでいる?

高温作業や熱中症リスクの高い製造業・工場などを想定しています。


――どんな会社でも設置できるの?

通常の自販機が置ける規模の法人様であれば問題なく設置できます。


――熱中症のシーズンが終わったら「DAKARA給水所」はどうなる?

シーズン中・以外に問わず、通常の自販機としても活用できます。鉄鋼を扱う法人様などは、働く環境が冬でも熱く、熱中症リスクがある為、冬でも継続することもあると想定しています。

鉄鋼を扱う企業などは冬でも継続する可能性があると想定(画像はイメージ)
鉄鋼を扱う企業などは冬でも継続する可能性があると想定(画像はイメージ)

――「法人向け自販機」を展開する狙いとは?

法人オフィスは、不特定多数に購入いただくアウトロケとは異なり、特定の従業員の方に直接サービスを提供できる特別な接点と考えています。飲料を搬出するだけの価値だけではなく、法人様・従業員様に選んでいただけるよう、法人様の経営課題を解決する「サービス自販機」として今後も技術開発を強化していきたいと考えています。

 

従業員の安全管理にも一役買うという「DAKARA給水所」。経営課題を解決するサービスとして法人向け自販機を開発しているとのことだった。

なお熱中症を予防するには、水分補給だけ気を付ければいいわけではない。
厚労省のサイトによると、屋外では「日傘や帽子の着用」「日陰の利用、こまめな休憩」「天気のよい日は、日中の外出をできるだけ控える」ことがポイントだとしている。さらに「通気性のよい、吸湿性・速乾性のある衣服を着用する」「保冷剤、氷、冷たいタオルなどで、からだを冷やす」とある。
熱中症警戒アラートにも気を付けつつ、これらの対策をしてほしい。