2月8日に投開票が行われ、全国で自民党が議席を大幅に増やした衆議院議員選挙。
小選挙区制が導入されて以降、宮城県内では初めて、全ての小選挙区で自民党が勝利しました。
宮城1区です。過去に、自民党総裁選で高市氏の推薦人を務めた自民党の元職・土井亨氏がその関係性を全面に押し出す戦いで返り咲きを果たしました。
当選した宮城1区 自民・土井亨氏
「本当に皆さん、ありがとうございました。一生懸命働きます。働いて働いて働きます。仕事をして仕事をして仕事をします」
宮城1区・落選 中道・岡本章子氏
「雪がすごく積もって足元がツルツルになっているところがありますので、お気をつけていってらっしゃいませ」
一夜明け、仙台駅前で辻立ちを行っていたのは、中道改革連合の前職、岡本章子氏です。
前回の衆院選では小選挙区で初めて勝利を収めましたが、今回は敗れ、比例復活もなりませんでした。
宮城1区・落選 中道・岡本章子氏
「略称で「中道」っていう名前はそれなりに飛び交ってはいたので、党の名前と言うのは分かってはいたと思うけど、じゃあなぜ中道っていうところがやっぱり足りなかったのかなって思います」
宮城2区です。自民党の新人・渡辺勝幸氏が、地元の県議・市議との連携を生かした組織戦を展開し、初当選を果たしました。
近所の人「かっちゃん!おめでとう」
渡辺氏「おはようございます。色々ありがとうございました」
一夜明けて、地元の若林区で支援者に感謝を伝えるとともに、「期待に応えたい」と抱負を述べました。
宮城2区・当選 自民・渡辺勝幸氏
「非常に期待する声が多く、高市さんに対する期待も私に対する期待も多かったので、期待を裏切らないようにしなければいけない」
一方、敗れた中道改革連合の前職、鎌田さゆり氏は…
宮城2区・落選 中道・鎌田さゆり氏
「中道という新しい塊を作りましたが、中道の名前と、考え方、それをもっと一人でも多くの人にお伝えをすることは必要だったかと」
参政党の新人・和田政宗氏は、比例東北ブロックで復活当選しました。
宮城3区です。自民党の元職・西村明宏さんが、6期18年の実績などを訴え続け、返り咲きを果しました。
宮城3区・当選 自民・西村明宏さん
「農林水産業や医療、地域インフラを守っている多くの団体の皆さまも『早く西村帰って仕事しろ』と、本当にお力添えいただきました。これからは私のライフワークである東北の未来創生、日本の将来を明るく、輝くものにしていくために全力を尽くしてまいりたい」
一方、敗れた中道改革連合の前職、柳沢剛氏は…
宮城3区・落選 中道・柳沢剛氏
「やりたいことはたくさんあったが、勉強し直し、出直し、そして何ができるのかもう一度考えてみたい」
宮城4区です。自民党の前職、森下千里氏が、11選を目指した中道改革連合の前職、安住淳氏に、4万5千票余りの大差をつけ2回目の当選を果たしました。
森下氏「ありがとうございます。いってらっしゃい!」
一夜明けて、森下氏は、石巻市内の交差点で、自身の原点と話す“辻立ち”を行い、2期目に向けて決意を新たにしていました。
宮城4区・当選 自民・森下千里氏
「もっと地域の皆さんに納得いただけるような行動、言動も含めて成果を残していけるように、頑張りたい」
一方、敗れた安住氏は…
宮城4区・落選 中道・安住淳氏
「私自身に対するSNSを含めた誹謗中傷、大変な状況になった。皆さんの期待に応えられなかったことは本当に申し訳ありませんでしたが、皆さんの熱いご支援を私は一生忘れずにこれからも精進したい」
宮城5区です。自民党の前職、小野寺五典氏が、盤石の戦いを展開し10回目の当選を果たしました。
宮城5区・当選 自民・小野寺五典氏
「農林水産業をはじめ一次産業、これから新しい産業をこの地域にしっかり根付かせることが、大切な仕事だと思って、頑張っていきたい」
比例代表・東北ブロックです。県関係では、自民党の元職、伊藤信太郎氏、自民党の元職、秋葉賢也氏、中道改革連合の前職、庄子賢一氏、参政党の新人、和田政宗氏、チームみらいの新人、林拓海氏の5人が当選しました。
今回の選挙結果について、有権者は。
90歳
「がっかりしたね。自民党反対ですから」
Q.中道が全敗という結果
「政策的には失敗したんじゃないかなと思って。あんなこと(新党結成)しなければ、まだ票数が取れたのに…」
19歳
「他政党を見ると、なんかあんまり良くはないのかなって思ってた。とりあえず自民でも良かったなって思ってるんですけど、今回はあんまり他の政党が強くなかったかなっていう感じ」
安住氏の地元、石巻市では。
70代
「安住さんは長年苦労してやってきたから残念だったね、まさか負けるとは正直思わなかったね」
Q.安住氏落選は想定していた?
「あんまり地元に入んないから、当たり前だな。10回当選してたって」
30代
「頻繁に辻立ちしているのを見たことがあり、前回の選挙の時も握手もしたので身近な存在だと思った。同じ女性なので、子育てしやすい世の中になればいい」
今回の結果について、専門家は、「与党と野党の期待値の差」が反映されたと指摘します。
拓殖大・河村和徳教授
「通常、選挙は与党が業績を訴えて、野党が期待を持たせるように訴えるのが基本の筋だが、今回は双方とも期待で勝負をしている。そういう点で、野党側からすると業績が出ていないなかで解散したじゃないか、という手続きの部分は批判するんですけども、(有権者が)『じゃあ私たちに期待させてくれ』というところがやはり準備不足もあって提示できなかった。高市政権発足してまだ高支持率ですから、ある種の期待値がそのまま選挙に出た」
さらに…
拓殖大・河村和徳教授
「立憲民主党の問題点は、国会議員が多いわりに地方議員が少ないという難点があるんですね」
今回の衆院選前の時点で、県内の小選挙区は自民党が1議席に対して元立憲民主党は4議席。
一方、県議会では自民会派が32議席に対して、立憲会派はおよそ3分の1にあたる合わせて12議席に留まっています。
拓殖大・河村和徳教授
「今回みたいな急なことが起きたときに、支持を訴えかけるエンジンとしての地方議員が十分でなかったと思うし、やはり地方の足腰を鍛えてこなかったつけが出てきている」
県内の投票率は、56.08パーセントで、前回より、3.92ポイント増え、2012年12月以降過去6回の衆院選で最も高い数字となりました。