福岡県北九州市の鳥町食道街で2024年に起きた大規模火災で、火元となった飲食店を経営していた女性に5日、執行猶予付きの有罪判決が言い渡されました。
◆リポート(2024年1月)
「北九州市上空です建物が密集した地域でオレンジ色の炎と黒い煙が立ち上っています」
約60メートルにわたり飲食店が立ち並ぶ北九州市の鳥町食道街で2024年1月に発生した大規模な火災。
古い木造店舗が密集する場所で起こった火災は隣接する魚町銀天街にも燃え広がり、約42時間後に鎮火しました。
◆記者リポート(2024年1月)
「鳥町食道街の入口です。店に入るための場所、完全に塞がってしまっています」
多くの店舗が廃業や移転を余儀なくされるなどの被害が出た大規模火災。
火元となった飲食店を経営していた71歳の女性が当時、凝固剤を入れた油入りの鍋を火にかけたまま外出し、近隣の店舗など合わせて33棟、約2730平方メートルを焼損させた業務上失火の疑いで起訴されました。
これまでの裁判で女性は起訴内容を認め「新年のあいさつに行くことで頭がいっぱいで鍋に火をかけていたことを忘れていた」「申し訳なく思っている」などと話し、検察は禁錮2年を求刑し、弁護側は執行猶予付きの判決を求めていました。
5日に福岡地裁小倉支部で開かれた判決公判で、三芳純平裁判長は「周囲の店舗が軒なみ焼損して、多くの人の生命や財産に対する危険を発生させた」などと指摘しました。
一方で「事実を認めて謝罪しており、自身も廃業するなど酌むべき事情もある」などとして、女性に禁錮2年、執行猶予4年の判決を言い渡しました。