安全に制圧するための技術を競う
鹿児島市で警察官が犯人の制圧や逮捕に用いる逮捕術を競う大会が開催された。鹿児島県警本部や県内25の警察署から約270人の警察官が参加し、会場では手に汗握る熱戦が繰り広げられた。
逮捕術とは、警察官が犯人から抵抗を受けた際に、相手に与える打撃を最小限に抑えながら安全に制圧するための技術で、参加者たちは日頃から鍛えてきた技術を披露し、その成果を競い合った。
試合は警棒や短刀に見立てた用具などを使用し、相手の胴や肩などを突いたり、蹴ったりすることで1本を取り、勝敗を競う形式。
審判の「始め!」の声とともに選手たちは緊張感ある対決に挑み、技が決まるたびにチームメイトから多くの声援が響き渡り、会場は盛り上がりを見せていた。
現場で活かせる技術を磨く
姶良警察署生活安全刑事課の浜島彩歌さんは「女性が一番現場では狙われやすいので、対処法を生かして、女性でも強く向かって行けるようにしたい」と、警察官の業務、とりわけ女性警察官にとって非常に重要な自己防衛と犯人制圧の技術を今後に生かす意欲を語った。
また、出水警察署地域課の豊島大吾さんは「逮捕術は警察の中でも根本的な体を鍛える、気持ちを鍛えるものになる。大会以降も体や心を鍛えていきたい」と話し、さらなる逮捕術の向上と、心身の鍛錬を続ける意欲を示した。
家族の応援も熱い
会場には奄美警察署で単身赴任をしている父親を応援に来た家族の姿も見られた。「パパ がんばれ~!」と声援を送る様子からは、警察官の仕事を支える家族の存在の大切さも垣間見えた。
試合には負けてしまったものの、大きな声を出しながら最後まで父親の勇姿を見届けた子どもたち。取材に対し、かっこよかったかと問われた娘さんは照れた様子で微笑み、母親は「やっとわかる年齢になった。なかなかない機会で見せることができてよかった」と話した。
普段見ることのできない父親の仕事ぶりを目にすることができた貴重な機会となったようだ。
