23日の衆議院解散を受け、ついに選挙戦が幕を開けました。解散翌日から投票までわずか16日間という、“戦後最短の選挙戦”となります。

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与野党の党首が討論会などに出席し、早くも論争がスタートする裏で、各自治体の選挙管理委員会は、投票の準備に追われていました。

川口市役所職員「今回(衆院選が)突発的で、市長選とも被っているので…、すみません申し訳ないです、ご迷惑おかけします」

川口市役所職員「衆議院の選挙につきましては、(投票立会人の)募集を締め切らせていただいているので……」

電話対応に追われていたのは、衆院選の1週間前に市長選の投開票を控える、埼玉・川口市の選挙管理委員会。
市長選のさなかに衆議院が解散したため、週末も職員総出で投票所の設営や事務作業を行っていました。

川口市選挙管理委員会 泉 夢希さん:
衆議院選の事務を進めながら、(市長選の)選挙公報ともやり取りしている状況です。

川口市選挙管理委員会 佐藤健一事務局次長:
もう「働いて働いて、働いて働いて」いるところでございます…本当に。

この日は、投票所に送る書類を手作業で封筒に入れ、約400セットを作成。人手が足りず、自治振興課や広報課などの部署から5人を増員し、準備に当たります。

23日午後7時には、市長選の立候補者受付のリハーサルが始まりました。

多忙を極める職員の中には、役所の床にヨガマットを敷いて、泊まっているという人も…。

市長選を控える中での突然の衆院選となったため、716カ所設置予定だった衆院選の掲示板も間に合わず、388カ所に減少。

川口市選挙管理委員会 泉 夢希さん:
事務(作業)を完璧に行わないと、少しのミスが命取りにつながるので。そこは大変なのかなと思います。感謝をされることは多々あるので、やっていて良かったなと思ったりは。

120人の派遣スタッフで対応…封筒間に合わず

衆院選の投開票日である2月8日から、市長選が始まる東京・町田市。

町田市役所では、日曜日の25日も職員が衆院選に向けた作業に当たっていました。

町田市選挙管理委員会事務局 村田孝司課長:
(本来であれば衆院選の)投票所入場整理券っていう封筒作って、町田市ではお送りしているんですけど、そういうふうなことをしていると、もう間に合わないと…。

衆院選用の入場整理券を送る封筒が間に合わず、市長選用の封筒に「衆院選」と書かれたシールを、一枚一枚手作業で貼っていきます。

段ボール278箱分、約21万世帯分の封筒を作成する必要があるため、120人の派遣スタッフを動員して作業を進めていました。

町田市選挙管理委員会事務局 村田孝司課長:
決まった日程で選挙を執行というのが使命でございますので、全力で準備をしなくてはいけないなと。

5つ同時選挙!?異例の事態に

長崎市 鈴木史朗市長:
「知事選」「県議補選(長崎市区)」衆院選も「小選挙区」と「比例代表」、そして「最高裁判所の裁判官の国民審査」、この5つの選挙が同時に行われるという、“異例の事態”となっております。

定例会見でそう話したのは、衆院選投開票日の2月8日に他の選挙も重なったことで“トリプル選挙”となってしまった、長崎市の鈴木市長。

衆院選で行われる3つの投票の他に、知事選と県議の補欠選挙が加わり、合わせて5種類の投票が同時に行われるといいます。
これによって、普段ではあり得ない問題も発生しています。

長崎市選挙管理委員会  西原政彦事務局長:
(投票箱を一つの投票場所に)5個配備するとなりますと、890個必要だという状況でございます。私たちの現保有数は、約580個ということで、到底足りないと。

投票所に設置する投票箱の数が、300個以上足りないという事態に。
そこで選挙管理員会は、一部の投票所を除き、本来は5つ必要な投票箱を3つに減らし、複数の投票用紙を同じ投票箱に入れてもらう形を取るといいます。開票の際は、機械で投票用紙を読み取り、種類ごとに分けて対応する予定です。

異例のトリプル選挙をミスなくやり遂げるため、職員らは万全の準備を進めています。

長崎市選挙管理委員会  西原政彦事務局長:
有権者の皆さんが投票に困らないような、準備をしっかり進めてまいりたいと考えています。
(「サン!シャイン」1月26日放送)