福岡・福津市に『けん玉』で世界一になった小学生がいる。きっかけは、母親からもらった“100円ショップ”のおもちゃ。今では、SNSで約5万4000人のフォロワーを持つ“神技”けん玉少年に密着した。
『けん玉ワールドカップ』で優勝
福津市に住む小学3年生、西本成良君。

鞄から取り出したのは、けん玉。まるで2倍速で再生しているような素早い動きでけん玉を操る西本君は、実は、世界トップの実力者。

2025年11月、26の国と地域から1000人超が参加した世界大会(広島・廿日市市)で、西本君は、年代別(7歳~9歳)で見事、世界一に輝いた実力者なのだ。

出場者は、『3分間の制限時間内で5つのトリック(技)に挑戦』×2回で採点される。

更に、『3分間の制限時間内で難易度の高いトリック(技)を10個以上無制限』に挑戦し、合計点を競う年齢制限のない枠組みでも、西本君は決勝に進み、10位入賞を果たしている。

西本君は、学校から帰ると、1歳年下の妹、衣那ちゃんと一緒に宿題にとりかかる。そして、すぐにけん玉の練習が始まる。

部屋には、これまで西本君が使ってきた大量のけん玉がずらり。「これは、世界大会で10位になった時のけん玉。こっちはヨーロッパに行った時の、EKCという大会のけん玉」などなど。1つ1つに思い出が詰まっている。

新しいものだけでなく、壊れて使えなくなったけん玉も西本君は、大切に保管している。実は、披露する技によって、けん玉を使い分けることがあるからだ。「技をする時、この重さがやりやすいとか、やりにくいとかあるので調整してやっている」。

掌に収まるほど小さいサイズや顔と同じぐらいのサイズも自由自在に操る西本君。成功した時も失敗した時も体いっぱい使って感情を表現するところも、西本君の魅力の1つだ。

きっかけは“100均”のおもちゃ
西本君が、けん玉を始めたのは、5歳の頃。きっかけは、母の奈々子さんが買って来たおもちゃのけん玉だった。

「冬休みにいつも暇を持て余すので、“100円ショップ”でたまたま見つけた木製のけん玉を買い与えたのがきっかけ。まさかこんなにハマって、こんなことになるとは思ってもいなかった」と母親も驚く。

Instagramのフォロワー5.4万人
すぐにけん玉の魅力にのめり込んだ西本君。「本物が欲しい」と、お年玉で初めてけん玉を買うと、更にその魅力にのめり込んでいったという。最初は、お手玉を使い、競技で重要な『ジャグリング』の練習をするなど、YouTubeを見て独学で技を習得していった西本君。

今の日課は、YouTubeを見るのではなく、動画撮影だ。西本君は、今やInstagramのフォロワー数が、5.4万人と、SNSでも注目を浴びる存在になっている。

実際に西本君のインスタグラムを見てみると、10個繋がったけん玉を一気に乗せる技や、被ったキャップの上で、けん玉のケンをキャッチ。

更にその皿の上に玉を乗せるなど、目を奪う技を次々と披露している。フォロワー数が増えて、「頑張ろうと思うし、毎日、動画を上げたくなる感じです」と西本君はやる気満々だ。

「ゲームよりけん玉」夢は世界一
西本君は、多くの小学生が大好きなゲームに興味はないのか尋ねると、「ゲームしても面白くない。ゲームは適当に押せば勝てるやん。けん玉は、技が決まった時の達成感とか、大会で優勝するとか、喜びが出るからいい」と話す。

そんな息子を母親の奈々子さんも、温かく見守っている。「せっかくやりたいことが見つかったので、本人が『もういいや』と言うまで、学校に行くとか最低限のことをしていれば、あとは好きなようにしていければなと思っています」と最大限、息子の“けん玉生活”を応援している。

2026年も世界大会への出場を目指す西本君。

「夢は『けん玉ワールドカップ』で世界一になることです」と更なる高みを目指している。
(テレビ西日本)
