任期満了に伴う名護市長選挙が18日に告示され、3人が立候補を届け出ました。それぞれの候補者の訴えをまとめました。
今回の名護市長選挙には、届け出順に学習塾経営で新人の伊波勝也さん、オール沖縄勢力が支援する前の名護市議で新人の翁長久美子さん、自民党や公明党などが支援する現職の渡具知武豊さんの3人が立候補しています。
告示日の18日、各候補者が市内で第一声をあげました。
新人 伊波勝也候補:
非常に高い金額で名護市の新庁舎を建てる、これはババ抜きのババを引くことです。政策を誤らないでください。名護市民の皆さん、このままでいいんですか。この不透明な腐敗している行政、いつまでもこのままではいけない
新人 翁長久美子候補:
市民を見ていないこの政治に終止符を打つためにも、私はこの選挙で絶対に市長の座を勝ち取るために全力でこの名護市内を走り回りたいと思います
現職 渡具知武豊候補:
私は子どもからお年寄りまで、住みよい名護市をつくるために掲げた公約をしっかりと実現してまいりたいと思います
選挙戦は、市政の継続か刷新かを最大の争点に論戦が交わされる見通しで、現職の渡具知さんと新人の翁長さんの”事実上の一騎打ち”の構図となっています。
翁長久美子候補:
この8年間、現職は市民所得を下げるばかりではなく財政の貯金といわれる財調を30億から16億に下げてきました。それと、市民所得も下がっている。再編交付金をいただいているのに、なぜこんな現象が起きるのでしょうか。無駄のない、市民の皆さまが望む政策づくりを職員とともに頑張ってまいります
翁長さんは税金を有効に使い、市民の声を広い上げる政治の実現を目指すと訴えていて、保育料や給食費、子ども医療費など子育て支援に関する5つの無償化のほか、物価高対策として水道料金の基本料金免除などを掲げています。
一方、現職の渡具知さんは2期8年務めた実績をアピールしました。
渡具知武豊候補:
私は2期8年、市民に掲げた公約の約9割をこれまで達成し、また現在着手しております。掲げる公約を実現できるのは誰なのか。国からの支援でもって、市民の生活向上を図っていくことを堂々と訴えております
渡具知さんは1期目で実現した子ども医療費や、学校給食費保育料の無償化を継続し、国の交付金を財源に市民の生活向上を図るとしていて、さらに物価高への対策として過去最高額の商品券配布を掲げています。
普天間基地の辺野古への移設工事を政府が進める中、移設問題を巡るスタンスで両候補に違いが見られます。
普天間基地の名護市辺野古への移設について、翁長さんは「市民の命と安全が脅かされる」として反対の立場で、知事とともに国に対して工事の中止を求めると訴えています。
翁長久美子候補:
辺野古は止めないといけない。国のものになってから、この基地を撤去してほしいと言っても撤去できない子どもたちに負の遺産を背負わせたくない。国に対しては、私が当選した暁には知事と一緒に話をしに行きたい
一方、渡具知さんは法に則って事業が進んでいるものとして、賛否を明らかにしていませんが、市民の生活を守るため基地使用協定の締結に向けて政府へ働きかけるとしています。
渡具知武豊候補:
基地使用協定については、飛行ルート飛行時間の設定、騒音対策、航空機の夜間飛行や廃棄物処理施設等の使用に関する対策、その他環境問題への対策等を想定しているところ
新人の伊波勝也さんは市役所の新庁舎建設に反対し、保育園から大学までの子育て世帯の支援などを訴えています。
名護市長選挙は25日に投開票されます。