JR松山駅整備は県と松山市の役割分担で

新駅舎の完成から1年3か月が経つJR松山駅。しかし周辺整備の遅れが指摘されている。県都・松山市の玄関口JR松山駅の整備・活性化は愛媛全体にも影響する重要な事業だ。中村知事に考えを聞いた。

中村知事:
「17、8年前にこのプランができて、大掛かりな工事なんで、JRの鉄道高架事業は県でやりましょうと。それに並行して松山駅周辺の開発は松山市でやりましょうと、完全に役割分担でスタートした事業だったんです。」

「松山市には一刻も早く動いてほしい」

県と松山市の役割について強調したうえで、これまでの松山市の取り組みについて厳しく指摘した。

中村知事:
「計画よりは遅れましたが、一昨年の7月にJR高架事業は完了しました。道路の事業も県の分は終わりますんで、完成しちゃうんですよ。だから(松山市には)本当は並行してやって欲しかった。」

「開発は残念ながらこの段階でもまだどうなるのかが見えてないんで、正直言ってつらいです。せっかく、高架事業の中に入ってくれた店舗も、周辺が何もないとですね、お客さん集まりませんから、やっていけなくなる恐れが出てきてるんじゃないかなと。
松山市さんには、本当にこの現状を見ていただいて、一刻も早く動いてほしいなと思います。」

2024年9月に開業した新しいJR松山駅
2024年9月に開業した新しいJR松山駅
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「ビジョンがないとフォローできない」

まちづくりを進めるのは市長のプラン。中村知事は「いつでも相談に乗りたいが、ビジョンがないとフォローできない」と語る。

中村知事:
「結局、街づくりの主役っていうのは市長がプランを決めますから、だから早くやられた方がいいんじゃないですか、っていうことまでしか言えないんですけども。例えばなんかいいアイデアないですかって言ってくれたらいくつでも相談に乗りたいと思うんで、ただフォローしようにもビジョンがないとですね。こんな街づくりをしたい。そのためにこの空間はこう使いたい。というプランニングを決めていただかないとフォローの仕様がないですね。だから本当ちょっと今、早くやっていただけたらなという思いはあります。」

JR松山駅周辺の整備の行方は
JR松山駅周辺の整備の行方は

「僕の欲が深すぎた。お詫びしたい」県文前の土地については謝罪

一方で、県民文化会館前の土地の活用については、自らの「失敗」を率直に認めつつ、新たな方針を語った。

「(県民文化会館前の土地の開発については)国際会議や全国会議も踏まえ、宴会もできてVIP待遇もできる宿泊施設ってのは1つの方向性だなっていう結論が出たんですね。そこで民間投資を呼び込もうとしたんですが、みんな場所がいいんで興味あるけどけど、そこまではっていう感じで、ちょっと1回流れた。これは僕の欲が深すぎたということで、お詫びを申し上げたいと思います。」

県民文化会館前の整備は県の役割
県民文化会館前の整備は県の役割

県と民間の役割を分けて新たな民間投資を狙う

県は、収益の出にくい会議機能は県が持ち、宿泊施設は民間が、と完全に切り分けて整備を目指す。

中村知事:
「県民文化会館も立派な建物ですけども、もう随分古い施設なんで、やっぱり施設的にも今風の会議に対応できなくなってきてるんですね。だから国際会議を含めた大きな会議を呼ぶための投資の部分については最初は民間でって言ったけども、もうこっち(県)でやりましょうと。その代わり残っている宿泊関係についての募集をしましょうと。今年はっきりとした方向性が出ればいいなと、民間投資を呼び込むところに狙いを定めて頑張っていきたいなと思ってます。」

全国の地域都市の競争が激しくなる中、県都松山がどう生き残っていくのか。松山市はもちろん、県の役割も問われる1年になる。

まちづくりの方向性を出せる年に
まちづくりの方向性を出せる年に
テレビ愛媛
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